大企業は福利厚生や見た目の待遇が素晴らしいが,社会の歯車な感じと裏側は汚い
大企業・中小企業とよく言葉は耳にしますが,きちんと定義されていて,「製造業・建設業・運輸業」では「資本金3億円以上、従業員数300人以上」となっています。
弊社もこの定義に照らし合わせると大企業に該当します。大企業の中でも資本金、従業員数は多い方に分類されるでしょう。世間一般的には「大企業の方がいい」と言われますが,物事には良いことも悪いこともあります。
これから就活する学生や今は中小企業に勤めているけど大企業に転職したい人に向けて,大企業のメリット・デメリットについてまとめたいと思います。
私の個人的な見解であるとともに,私は1社しか経験していないのでサンプル数は少ない上での見解であることは事前に述べておきます。
大企業のメリット【福利厚生がいい、法的な意味での労働環境はいい、弱者に優しい】
やはり一番のメリットとしては福利厚生がいいです。社保完備はもちろんのこと,有給休暇は(使えるかはともかく)きちんと出ます。また,残業代も基本的にはきちんと出ます。
大企業であればあるほどホームページをはじめとして衆人の目にさらされているため,外聞がよくなるよう,外に向けて発表されるような制度(特に法的に義務化されているもの)は非常によく整備されています。また,各省庁の監査などが頻繁に入るため,明らかに労働基準に違反しているようなことは徹底して排除されています。
そういう意味で,法的な意味での労働環境は非常に整備されていると感じます。また,障がい者雇用が法的に義務化されていることから障がい者の人も採用されていますが,そういった人へのサポートは手厚くまた,職階があまり高くない社員は数が多くて声が大きいことからかなり優遇されていると感じます。
そういった層は総じて有給取得率がよく,基本的に定年まで働くので社員数が多いことも相まって,「平均の」有給取得率や勤続年数は高くなります。
大企業のデメリット【社会の歯車感が強い、法ではない部分の労働環境は悪いことがある、社内政治がある】
一方で,大企業のデメリットとしては社会の歯車感が強いです。人と人のやり取りというよりはシステムの一部として作業をこなす感じが強いと思います。基本的に誰かがいなくなったところで,別の誰かが代わりを務めるだけで「その人がいなければいけない」みたいなことはないです。
昔,弊部署の長が事故で入院し急に一か月不在だったことがありました。部門長がいないと少しは混乱しそうなものですが,部門長がいない時のマニュアルが整備されていて特に混乱がなく,正直その人がいるかどうかというのは仕事が回る上でなんの影響もありませんでした。
組織としては正しい姿なんでしょうが,ある程度の規模の部門長ですらいなくてもいいのだとしたら、「仕事を通じて自分だけしかできないかけがえのない存在になる」というものは幻想なんだなと痛感しました。
また,一部の総合職・若手管理職は非常に長時間の労働を強いられていたり,雑用や無理難題を押し付けられていたりとパワハラまがいのことが横行しています。社員数が多ければ多いほど一部の社員が手抜きしていてもバレにくいので,そういった小さなしわ寄せが一部の人に集まっている感じです。システムの膿のような部分を浄化するような汚れ仕事があります。
こういう事例は労基署などにきちんと見られたら(極端な話監視カメラを設置する)結構やばいと思いますが,ごく一部の社員であることから表ざたにはなり得なく,黙認されているのが実情です。
また,社内政治も上に行けば行くほどあり,私のような出世をしたくないような社員ですら巻き込まれることもあります。
大企業に向いている人
私が思う大企業で働くのが向いている人は以下の特徴の人です。
①上昇志向が強い(社内政治をむしろ利用できる)
②世間体を重視する(嫌なことがあっても世間体のため頑張れる)
③自分の意見をはっきり言える(雑用や妙な仕事を回避できる)
④時には汚いものを見て見ぬ振りができる(システムの不合理に目をつぶることができる)
私は3番目と4番目が特にできないというか,非常にストレスなのではっきり言って大企業には向いていないと思います。かといって中小企業ならいいのかというとそこも非常に疑問ですが馬の合う人や同じ思考回路の人と働くベンチャーのような業態で働くのが本来自分には向いているのかなと最近思います。
あくまで,個人的な意見ですので異論は多々あると思いますが,これから大企業に就職や転職を考えている人はご参考までに。
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