会社は社員を財産というがそれはいいことなのか

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社員は財産?

私の勤める社畜ではよく偉い人の挨拶などで「社員はわが社の財産です。うんたらかんたら~~ですが,慢心せずにさらに利益を積み上げるべく業務にまい進してください!」といったフレーズを聞くことがあります。要は「もっと働けよ!」という主張をするために「社員は財産」→「大切にしているよ」→「だから恩返しのために働け」という論理構成なのでしょう。

このフレーズを聞くたびに私は「はて?大切にもらっているはずなのに会社にいるのが苦痛だな?なぜだろう?苦痛なのは私だけで周りは幸せなのかな?」。と思いまして,いろいろな人を観察やアンケートをしてみました。結果、残念ながら自分だけでなく働くことに不満を持っている人の方が,楽しく働いている人より圧倒的に多かったという結果でした。そこでそもそも「社員は財産」というのは果たして社員にとってうれしいことなのか?という仮説をたてて検証していきたいと思います。

そもそも財産とは?

財産と聞いてまず私が思い浮かべるのは貸借対照表です。貸借対照表的には財産=資産ですね。ものすごい簡単な貸借対照表は下図のようなものです。
「資産」=「負債」+「純資産」という構図になっています。どの貸借対照表を見ても「社員」という項目は当然入ってこないのですが,物を売ったり,アイデアを出したり,売り上げを生み出すという点で「機械」や「土地」といった「資産」の項目に該当しそうです。

確かに偉い人の言うとおり「社員」=「財産」ですね。めでたく会社の財産となれたわけですが,果たしてそれはいいことなのでしょうか?こんなケースを想像してみましょう。

あなたが経営者だとして今期は余分に100万円の利益が出ました。果たしてどこに投資しましょうか?

正解はないでしょうが,①現金として資産に組み入れる②有利子負債の返済に充てるといったところでしょうか。少なくとも財産である「社員」にお金をあげることはしないはずです。そうなのです。「社員」は財産ですが,それは会社にとってそうなのであり,いうなれば社員は会社の持ち物なのです。ここで先ほどの偉い人の挨拶で僕が抱いた疑問が理解できました。要は社員は財産だけどそのことで社員が得するわけではないということです。確かに偉い人は嘘は言っていないですが,間に変な論理展開をしているあたり宗教の教義のような気がしてきます。ちなみに私の会社は今年過去最高益の業績を上げましたが給料へはほとんど還元されませんでした。(5万円の特別報奨金が出たのとボーナスが少しばかり増えただけでした)

ではどうしたらよいのか?

先ほどの例で100万円入ったときの行き先のいずれの場合も利益を受けるのは株主や銀行等です。これらは会社にとっては「負債」の項目に該当されるものです。会社にとっては「負債」ですが,彼らにとっては「資産」だからなのですね。一般人が会社の「負債」になる手っ取り早い方法は株式を購入することです。やはり株式を購入し配当という「会社にとって」「負債」を受け取るのが最適であるという結論に至りました。また,当初抱いた矛盾点も解決できました。偉い人の挨拶を聞きながら私はこのことに思いを巡らせにやにやしていました笑。周りの人が見てたらさぞ気持ち悪かったことでしょう。


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