豪州高配当銘柄【WBK】ウェストパックバンキングが減配、増資を発表
オーストラリアの高配当銘柄であり米国市場でもADRで購入できるWBK,ウェストパックバンキングが25億豪ドルの増資及び15%の減配を発表しました。
WBKは私が100万円弱投資している銘柄であり最初ニュースを見たとき震えたのですが,とりあえず一回落ち着いて事実関係の数字の確認と投資家が取るべき行動について,楽観視パターンと悲観視パターンで以下まとめます。
また,今回の件での私のスタンスですが,WBKについては保有を継続,追加購入については保留です。
決算発表の内容と減配、増資について
WBKが11月9日に発表した2019年レポートによると2019年の調整後利益は前年比15%減の68.5億豪ドル,ROEは同2.25%減の10.75%でした。ROEは同行が目標とする13-14%を下回る水準であり,期末配当の15%の減配と25億豪ドルの増資を発表しています。WBKの時価総額は約950億豪ドルなのでおよそ3%の増資にあたります。
増資は新規の株を発行して投資家に買ってもらう行為で会社からしたら資金の調達ができる一方投資家にとっては既存の株が薄まるので好ましくない行為です。
今回の決算の結論としては減配&増資で個人投資家にとってはダブルでマイナスな状況です。私も100万円弱投資しておりますので今回の発表には激おこぷんぷん丸です。
増資により理論的には3%程度以上株価が下がるはずであり,実際直近は3.8%の値下がりとなっています。また、減配したといってもそもそも超高配当銘柄だったので今の株価水準だと減配後の配当水準でも利回り5.9%もあります。
投資家が取るべき行動について
今回の発表で投資家が取るべき行動ですが未来は誰にも分からないので楽観視パターンと悲観視パターンで検証しようと思います。
楽観視パターン
WBKのROEが下がったといってもまだ10%以上あります。日本企業だったら超優良企業です。配当利回りも依然高いので投資妙味は失われてはいません。オーストラリアは人口が年々増加している国でありWBKのメインの儲け先も個人向け住宅ローンです。また,オーストラリアは26年連続で景気後退していない稀有な国で長期的に見たらいずれ株価も配当金も上昇していく可能性が高いです。そのため今回の株価暴落は追加投資のチャンスとも言えます。
悲観視パターン
一方でWBKをはじめとした豪州の主要銀行は金利の不正操作などの問題を起こしており王立委員会の調査を受けています。また,世界的に低金利の状態でメインの住宅ローンの利鞘が確保できるのか不透明で,今後の成長の鈍化,さらなる増資、減配ということも考えられます。
どちらもあり得る未来と思いますが私はどちらかと言うと楽観視パターン派です。やはり人口増加と経済成長というマクロ的なデータは重要と考えます。ですので長期的には楽観視パターンでいくと思っていますがその長期的というのが数年先なのか数十年先なのかは分かりませんし一旦悲観視パターンを経由することも考えられ,その場合素直に米国のマクドナルドやP&Gなどの優良ディフェンシブ銘柄に投資しておいた方がトータルリターンでは勝るかもしれません。
とりあえず私のスタンスとしては冒頭述べたように今保有している株は保有継続,状況を見て追加投資の判断をしたいと思います。特に今回の増資で得られる25億豪ドルの使い道が気になります。
またオーストラリア自体はマクロ経済学的に非常に魅力的なのでWBKではない別の銘柄にも投資を検討したいと思っています。
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