豪州高配当株ウェストパックの株価の下落がとまらない
【2019/11/7追記】
WBKが減配と増資を発表しました。そちらについてはこちらの記事にまとめています。
ウェストパック銀行(WBK)の株価下落が止まりません。今年初めから25%も株価が下落していて10月26日現在で1株18.39ドルです。リーマンショックを除いたらここ10年で最低の水準です。同社は高配当銘柄で,この1年間の配当金は1.4ドルです。仮に減配がなかったとしたら配当利回りは7.6%です。税引き後でも6.1%も利回りがあります。同社は連続増配ではないものの,リーマンショックの際でも17%しか減配していないので,今後も安易に大幅な減配にはならないでしょう。超絶買いたいですね。ただ,なぜこんなにも株価が下落の一途をたどっているのか気持ちが悪いところです。
WBKの上期決算
同社は5月と11月に決算発表があります。5月に発表された上期決算ですが,前年上期と比較営業利益は7%アップ、現金収入も個人、法人ともに12-13%上昇しており悪くない決算です。同社の収益の65.5%は個人向け住宅ローンであり,オーストラリアは緩やかに人口増加している優良国ですので,これからもけっして目立つような成長はないでしょうが,地道に堅調に成長していくことが予想されます。
株価低迷の理由としては,やはり豪州4大銀行の不正による不信感ということかと思われます。「WBK株価低迷の背景」の記事でも述べましたが,豪州の4大銀行である,WBK、CBA、NAB、ANZが金利不正操作問題などで取りざたされています。政治的な思惑もあり,野党が王立委員会による不正問題の追及を求めており,王立委員会の設置が決定されました。王立委員会が設置されたことにより公聴会が設定され,この調査に時間がかかり,この問題が尾を引いて株価低迷しているのではないかと推測されます。実際,他の豪州4大銀行も株価が低迷しています。
王立委員会の中間報告
その王立委員会の中間報告書(≠最終報告書)が2018年9月に発表されました。
この中間報告書はVol.1~3までありPDFファイルで4.4MBもある超大作のレポートです。さすがに全部読む気にはならず目次だけ読みましたが,これまでの4大銀行の不正についてその経緯、状況、どのような不正かについて永遠と述べているものになります。公聴会が開かれるということだったのでてっきり罰金とかが決定されているのかと思ったらそういうわけではなくあくまで事実関係についてまとめられたものになります。そして,これはあくまで中間報告であり,2019年2月1日に最終報告レポートが発行されるようです。この不正問題がいつまでも最終解決しないので株価が低迷しているのではないかと推測しています。
11/5日の決算で異常がなければ追加投資予定
株価は低迷していますが,同社の決算は決して悪くなく,なにより豪州経済は人口増により堅調な成長が予想されます。金利不正問題もありますが,4大銀行全てがやっちゃってる状況なのでWBKだけが裁かれる可能性は低いです。公聴会も王立委員会といういわば身内が仕切っていますので,国の屋台骨である金融業界に大きなダメージがいくような決定はしないはずです。というか中間報告を見る限り,ただ事実関係を明らかにしておしまい。みたいな気がします。とはいえ短期的にはまだまだ株価下がる可能性はあるのでもうちょっと待ってもいいのですが,あんまり過度にタイミングを見計らってもいいことあった試しがないので,WBKの11/5日に控えている下期の決算で特に問題がなければ,追加投資しようと思います。
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