アルトリアグループ【MO】のFDA規制への回答

アルトリアはBTIよりも少し強気のコメント

FDA(米食品医薬品局)が若年層の喫煙対策としてメンソールたばこの規制を発表したことによって、アルトリアグループの株価が下落しています。直近の利回りは5%を超えてきており,同じ理由で株価が下落していて利回りが上昇しているブリティッシュアメリカンタバコとアルトリア、次回はどちらを買おうか迷っています。
先日ブリティッシュアメリカンタバコもニュースリリースでFDAの規制についてのコメントを発表していますがアルトリアグループもコメントを発表しています。また、10月の決算発表の時点でもこの問題についてコメントしており両方合わせて全文と和訳を紹介したいと思います。

FDA(米食品医薬品局)がメンソールたばこの規制を発表 最近ブリティッシュアメリカンタバコの株価が絶賛下落中です。同じ英国ADR銘柄である...

ブリティッシュアメリカンタバコの時も書きましたがこの規制自体は長期的には大して影響ないのかなと思っております。両者ともすでに対策をとっておりますし、FDAとも対策について協議しているそうです。協議をまとめるのは大変そうですがそれはアメリカとイギリスの社畜達に任せて私はなにもせずに楽して配当金を享受したいと思います。BTIの方はFDAに対して低頭平身、誠意をもって対応しますみたいな感じでしたが,アルトリアは少し強気の発言が目立ちました。コメントも短いです。

①11/15発表ののニュースリリース
Altria Statement on FDA’s Proposed New Steps
FDAの規制に対するアルトリアの立場“ We welcome FDA’s efforts to address the underage use of e-vapor products. That is why we believe Congress should raise the legal age of purchase for all tobacco products to 21. We also applaud FDA’s continued recognition of the potential for innovative, less harmful products that can deliver nicotine to adults who want them.
若年層の電子タバコに関する問題についてのFDAの努力について歓迎する。そのため,我々は議会が全てのたばこ製品について購入できる年齢を21歳に上げるべきだと思っている。
我々は喫煙者にとってより低リスクになりうる商品についてFDAが承認し続けてくれていることについて感謝している。
※アメリカの多くの州では18歳以上で喫煙が可だが,ニューヨーク、カリフォルニア、ニュージャージー州では21歳未満はたばこの購入ができない。

We continue to believe that a total ban on menthol cigarettes or flavored cigars would be an extreme measure not supported by the science and evidence. We expect that establishing product standards on menthol cigarettes and flavored cigars will be a multi-year, deliberative process, and we will be fully engaged throughout.
None of FDA’s proposed actions is self-executing. Each will require further action by FDA.”
As of the third quarter, PM USA’s menthol retail share was 10.2%, or approximately 20% of PM USA’s retail share.

科学的根拠もなくメンソールタバコやフレーバー付きたばこを全面禁止するのは強硬措置だ。これらのたばこについては時間をかけてきちんとした基準を構築されることを期待する。他の法令を待たずに施行されたFDAの提案はない。それぞれについてFDAのさらなるアクションを要求する。
3Q現在ではアルトリアのメンソールタバコの小売シェアは10.2%で,これはアルトリアの米国内の小売りの約20%である。

②10/25発表の決算でのFDA規制に対するコメント
• In September, the U.S. Food and Drug Administration (FDA) announced a number of additional steps to address underage use of e-vapor products. The FDA also asked several companies, including Altria, to provide plans to address underage use of e-vapor products. Altria welcomed FDA’s action and recently met with FDA Commissioner Gottlieb to discuss actions that could be taken.
9月にFDAは若年層の電子タバコの購入についての追加の規制についてアナウンスした。FDAはアルトリアを含む数社に若年層の電子タバコ使用に対する改善策を提供するよう要請した。アルトリアはFDAのゴットフィーブ局長とこの問題について取りうるアクションについて議論した。

Today, Altria announces the following actions, which are included in Altria’s response letter to the FDA posted at altria.com:
アルトリアは以下のアクションについてアナウンスした。

• Nu Mark will remove from the market Mark Ten Elite and Apex by MarkTen pod-based products until these products receive a market order from the FDA or the youth issue is otherwise addressed;
Nu Mark(アルトリア傘下の電子タバコメーカー)はいくつかの銘柄についてFDAの認可が出るか若年層の喫煙問題が解決するまで市場から撤去する。

• For our remaining MarkTen and Green Smoke ciga-like products, Nu Mark will sell only tobacco, menthol and mint varieties. Nu Mark will discontinue the sale of all other flavor variants of our ciga-like products until these products receive a market order from the FDA or the youth issue is otherwise addressed; and
残りの商品について,Nu Markは既存たばことメンソール、ミントタイプだけ売ることにする。その他のフレーバーの商品については,FDAの認可が出るか若年層の喫煙問題が解決するまで売らないこととする。

• Altria will support federal legislation to establish 21 as the minimum age to purchase any tobacco product.
アルトリアは引き続き,議会がたばこ購入年齢を21歳以上にすることについて賛成する。

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