会社が嫌なのは後がない感からくる閉塞感

強迫症的な感覚からくる閉塞感

日本人は普段礼儀正しいし犯罪率も低い。贔屓目かもしれないけど世界基準で見て民度が高いと思います。特に中国や台湾などアジアに旅行に行くとそう思います。以前中国に旅行に行った際、片腕がないおばさんに駅で肩をトントンされてじっと見つめられたことがあります。要は満足に病院にも行けないし働けないから寄付をくれということなんですが,公的に十分な援助がない、同じ中国人からでは満足に寄付がもらえない。
ということでわざわざ大きな駅まできて旅行者に寄付をもらおうとしているのだと理解しました。少なくとも日本では片腕がなくなったら公的な援助があります。そういう意味でも日本は先進国なんだと感じます。

日本人は普段礼儀正しいし犯罪率も低い。でもなんで仕事となると他人を徹底的に追い詰めて時には部下をうつ病に追い込むほどのことができるのだろう。これは入社以来色々なことを見てずっと思っている疑問です。

日本「普通」の生活をしようと思うと他人を蹴落とすしかない

昭和の時代は父親が働いて母親が専業主婦持ち家を持って子供は2人みたいなのがモデルケースでした。
実際,自分が働くようになってこれをやってる人って本当にすごいなと思います。50台で1000万円くらい給料がないと実現できないのではないでしょうか。しかしながら日本の50台男性の平均年収は518万円です。平均の倍稼がないと達成できません。
うちの会社だと部長くらいになれば実現できそうです。でも同期の中で部長になれるのは50人に1人くらいです。ただの50人じゃありません。同じくらいの学歴、能力を持った人50人です。
つまり日本で「普通」とされている生活をしようと思ったら50人中1番にならないといけないということです。

日本人は真面目なのでこの50人に1人を目指そうと多くの人がします。特に上昇意識の高い人ならなおさらそうです。そういう人は脅迫症的な要素を多少なりとも持っている場合が多いのでので,「もしここから落ちこぼれてしまったら」、「落ちこぼれて社会的な名声が落ちたら」とか,「落ちこぼれたら会社での居場所もなくなるかもしれない」など考えてしまい部下を鬱になるまで追い込むようなパワハラ上司が誕生するのではないかというのが私の仮説です。(その他,生まれつきサイコパスのような人もいるように思います。)

脅迫症を打ち砕く方法

かくいう私も少なからずそういう脅迫症的な考え方をしていました。でも今はそう思うことはほとんどありません。なぜなら,配当金投資法というものを知ったからです。たとえ自分が10年、20年後落ちこぼれたとしてもある程度高配当連続増配銘柄を保有していれば金銭的には大分余裕が出るでしょう。

特に米国株は過去200年の実績を出し続けた歴史があるし,保有銘柄の多くは20年、30年連続増配とかです。はっきり言って自分の実力よりもエクソンモービルとか,アルトリアグループのほうを信じます。確かに将来的に自分の保有銘柄が軒並み倒産するとかいう可能性も全くないわけではないですが,さすがにそうなった場合は自分の運があまりにもなかったと諦めようと思っています。とはいえ,その可能性(というか杞憂のような不安感)もないわけではないので,ある程度ETFも将来的には保有しようかと考えています。

米国株を始めると心に余裕が出るような気がしますが,おそらくこのように「将来の(金銭的な)不安が低減される」というのが大きいのではないかと推察しています。額の多寡を問わず周りで米国株投資を始めた人にも見られる現象でとても興味深いです。
極論かもしれませんが,多くの人が配当金投資をすればパワハラもなくなるんじゃないかと思っています。私が会社で米国株投資を勧めるのはそんな期待もあってです。

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