NAFTAに変わる新合意(USMCA)締結で中国包囲網完成か

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NAFTAに変わる新合意締結で中国包囲網完成か

仕事から帰宅途中なにげなくCNBCのサイトを開いたら驚きのニュースが飛び込んできました。NAFTA交渉関連で米国とカナダが合意というニュースです。

The new NAFTA deal doesn’t mean US-China trade relations are about to improve

記事の内容としては既に8月に合意が成立していたメキシコに加えてカナダが協定への調印に同意したとのこと。しかし一方で,今回の合意に追随して米中合意摩擦が解決に向かうわけではないので注意が必要という内容です。

トランプ大統領もTwitterで今回の合意を喜ぶ投稿をしています。あまりにもうれしかったのか,3つに分けて長文でツイートしています。しかも2つ目は誤爆で2回ツイートしています。

一応日本語訳↓

昨晩遅く,期限間近に,カナダと素晴らしい新しい貿易協定の合意に至った。すでにメキシコと合意に至っているものだ。この協定の新しい名前は,アメリカ(US)、メキシコ(Mexico)、カナダ(Canada)合意、もしくはUSMCAになるだろう。この合意は3国にとって素晴らしく,多くの困難、NAFTAの間違いを解決するだろう。米国の農場、製造業の貿易バリアーを無くし,3国一丸となって他の国と競争するだろう。USMCAは歴史的取引だ!

メキシコとカナダおめでとう!

合意に至ったのは大変すごいことだと思いますが,USMCAってネーミングセンスないですね。どうやって読むのでしょう?「うすmか」?浸透しなそうww

シーゲル先生の予想は当たるか

以前記事にしましたが,ジェレミーシーゲル教授が2018年8月23日にNAFTAと米中貿易摩擦が解決すればS&P500はさらに10%上昇すると予想されていました。当時のS&Pは2857ドルだったので3143ドルまで上がる可能性があるということです。

シーゲル先生の相場予想、S&P500はさらに10%あがる 長期配当金再投資で有名なシーゲル先生。あまり短期の予...

現在のS&P500は2914ドルなので今後の値動きが楽しみですね。

ただあくまでシーゲル教授は米中貿易摩擦の解消が前提条件に入っていますのでそこは留意が必要です。

中国包囲網ができつつあるか

トランプ大統領は日本とも9月26日に二国間関税交渉の開始で合意しています。その時のトランプ大統領のコメントとして「私が『日本は我々の思いを受け入れなければならない。巨額の貿易赤字は嫌だ。』と言うと、日本はすごい量の貿易装備品を買うことになった」とコメントしています。その後,自動車輸出への25%関税の実行を回避した旨報道にありましたので,自動車関税を免れる代わりに多額の武器を(税金で)買うということで妥結したと思われます。貿易赤字は避けたいトランプ大統領と政治的批判を避けたい安倍首相の思惑の落としどころでしょう。

トランプ大統領はツイッターで「3国(米国、メキシコ、カナダ)でその他の国と競合する」と言っていましたが,一応日本も仲間に入れてもらえていそうです。安倍さんナイス!

こうなるといよいよ中国包囲網が完成しつつありますね。習近平氏がどのようなコメント、対応をするか楽しみです。とりあえず今のところ「人民日報」にそれらしいニュースはありません。

今回のニュースはマーケットにとって好材料ですが,一方で米長短金利差が0近辺に来ていたりとリセッションの気配も漂い始めています。凡人にはリセッションのタイミングを計ることはできないので,今後のマーケット、政治の動きに着目しつつも淡々と株式投資をすすめていきたいと思います。


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