サザンカンパニーは70年減配なしの米国の電力会社
サザンカンパニーはアラバマ州や、ジョージア州等の米国の南部地方を中心に事業展開している電力会社メーカーになります。1株当たり44.6ドルで80枚、約40万円分の購入です。同社の連続増配年数は17年と,増配年数はそこまですごくはないですが,70年間減配無という記録を持っています。ここ5年間は毎年8セント程度増配をしていて,このままのペースですと来年の年間配当金は2.4ドル~2.48ドル程度となりそうです。税引き後の受取配当金利回りは3.7%~3.9%です。できれば4%を超えたかったですが,十分な水準です。
サザンカンパニーの株価推移
同社の株価の推移です。2000年のドットコムバブルでは株価が下がっていなく、2008年のリーマンショックの時でさえ株価の騰落率は-25%とかなりディフェンシブです。それでいて安定的に株価は上昇傾向なので低リスク・安定型の株式と言えそうです。他のディフェンシブ銘柄の雄であるコカコーラ【KO】やジョンソンアンドジョンソン【JNJ】とリセッション時の株価騰落率を比較してみても遜色有りません。
リーマンショック時の株価下落率(2008年-2009年の高値-底値ベース)
【SO】-25%、【KO】-33%、【JNJ】-30%
サザンカンパニーの事業内容と地震リスク
サザンカンパニーは火力、原子力と幅広い発電事業を行っています。拠点としては,アラバマ州やジョージア州、インディアナ州等のアメリカ中南東部とカリフォルニア州等のアメリカ南西部があります。サザンカンパニー(thouthern company)の名前の通り,南部を中心に事業展開しているようです。
原子力発電と聞いて怖いのは地震リスクです。リーマンショック級のリセッションでも大丈夫そうな同社の株価、業績ですが,東日本大震災での原発事故のようなことが起きたら話は別です。過去の世界で起きた大地震を見てみますと,アメリカではほとんど地震が起きていません。地震はプレートの境目で起こるというメカニズムで進行し,アメリカは西海岸が太平洋プレートと北米プレートの境目にあり,地震が起きています。しかし,原子力発電所は東海岸にありますので,大地震が起きる可能性は限りなく0に近いでしょう。一方,津波に関しても,同社の原子力発電所は海から大分離れていますので問題ないでしょう。むしろ同社のHPを見るとハリケーンによる被害対策に注力しているようです。ハリケーン対策としてsteel-reinforced concrete、鋼強化コンクリートという素材で建屋を作っており,頑強な構造となっているそうです。
サザンカンパニーの業績やのリスク
同社のBPSや売り上げは年々微増傾向にあります。また,EPSも安定しています。一方で,フリーキャッシュフローはちょこちょこマイナスになっています。また,最近ですとジョージア州に建設中のボーグル原子力発電所の工期が遅れており,今後問題が顕在化した場合大きなリスクになる可能性はあります。とはいえ,ボーグル原子力発電所に関してはウエスチングハウスが破たんはしたものの東芝が親会社保障にのっとり債務保証を行っており,大きな被害はなさそうです。短期的にはボーグル発電所がらみで株価が多少上下する可能性がありますので今後も注視していく必要はあると思います。
まとめ
高配当減配なし、株価安定の同社です。今後も積極的な買い増しをしていきたいと思います。大規模リセッション時でも株価安定、配当がしっかり払われているというのはとても魅力的です。今後,ポートフォリオの中心銘柄にしていきたいですが,とはいえ原子力発電も手掛けておりますのでそういうリスクがあることは念頭に置いてあまり買いすぎないようにしようと思います。地震やハリケーンのリスクはほとんどないように思われますが,東日本大震災の時もまさかあんななるなんて思ってもみなかったわけです。東京電力の株価は震災前後で1/4くらいになっていることを考えると万が一を想定しておく必要はあると思われます。
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