鴻海(ホンハイ)が10万人のリストラを発表

iPhone XRの販売低迷を受けた対応

鴻海精密工業がiPhoneの販売低迷を受けて10万人規模のリストラの実行を発表しました。鴻海はシャープなど傘下の企業を含め110万人を超える従業員をかかえる会社ですのでおよそ1割の従業員の首が切られることになります。リストラの対象となるのはライン作業者をはじめとして、技術者や財務、人事など多岐にわたるです。2018年末までのリストラを計画しており海外企業らしく意思決定の速さが伺えます。

ハイテクセクターはしばらく失速しそう

鴻海の売上高の5割以上はアップルのiPhoneの組み立ておよび出荷によるものです。iPhone XRは9月に先行販売されたXSと比較して廉価なことから販売を牽引することが見込まれていましたが実際の販売は期待値に届いていません。アップル側も鴻海に対して一段の増産は不要だと伝えたという情報もあります。アップルの製品は人気がありますので長期的に見たら十分な成長性が見込まれる可能性が高ですが、アップル個別株やアップル等のハイテクセクターの組み入れ比率の高いS&P500はしばらくふるわない可能性が高まってきました。とはいえ、長期的に見たら同社はまだまだ成長余力があると思われます。iPhoneはそれだけ庶民の生活の一部になったと思います。ですので、これまでアップルやS&P500に投資してきた人たちはホールドし続けるべきでしょう。

アップルに投資して短期的にお金持ちになったろwとの思惑で集中投資していた人でなければ影響は軽微と思われます。やはり基本のコツコツ&長期間投資がいいですね。

大企業に入社してもいつリストラされるかわからない時代へ

このニュースから読み取れる重要なことは大企業に就職しても、「誰でも」しかも「急に」リストラされる可能性があるようになったということです。今回リストラの憂き目に会おうとしている40、50歳代の人たちがシャープに入社した1990年代に誰がシャープが業績低迷して台湾企業に買収されてさらにリストラされると予想できたでしょうか。マジで0人なんじゃないでしょうか。確かに日本企業でも不景気の時にリストラされることはありますが、かなり限定的であり、再就職支援や補償金がもらえる場合もあります。そこは日本企業らしさがある。今回の鴻海のリストラがどのような形をとるのかは不明ですが、最悪直前になっていきなりクビを宣告されるという方式かもしれません。むしろ海外ではそちらの方が普通です。クビを宣告された人は憂さ晴らしで会社に損害が出るようデータを持ち出したり悪質な行為をする恐れがあるため、クビを宣告してからは一切会社のPCに触らせないこともあるらしいです。性悪説ですね。むしろ、リストラされても基本的に何もせず、おとなしくやめるのが普通な日本人が素晴らしいのかもしれませんが。

シャープですらこうなのですから例えどんなに素晴らしい企業に入ったとしても30年後にどうなっているかなんて誰にも分かりません。しかもこういうことは今後増えていくでしょう。収入はもちろんのこと、人間関係、自分の時間などいろんなところに分散した方が人生楽しく過ごせるんだろうなと思います。

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