富士通5000人配置転換。働かないおじさん対策か。

富士通が5000人をSEなどへ配置転換

富士通は10月26日、総務や人事など国内の事務部門をスリム化する方針を表明しました。社員の約25%に当たる5千人を、営業やシステムエンジニアなどの職種に異動させるそうです。難しい場合は、退職金を割り増す早期退職制度を活用する方針。

このニュース,内容がインパクトあるので色々なニュースサイトで報じられていました。特に早期退職を促すという一文があったので,「働かないおじさん対策なのでは」という憶測がSNS上で飛び交っていました。

充分な給料でもどうしても比較してしまう 内定が出た学生時代のころは初任給の数字を見て 23万円ももらえるならどんなきつい...

このニュースを10/26日に最初に見たときは,上記のような内容だったのですが,最近検索しなおしてみるとちょっと内容が変わっていました。内容が変わっていたというか,上記のような趣旨のサイトは削除されているものが多く(それでもメタディスクリプションで記事の要旨は分かる),一方で以下のような記事はそのまま残っています。

富士通は26日、2020年度をめどにグループ全体で5000人規模を配置転換する方針を示した。対象は人事や総務、経理などの間接部門で、成長分野であるIT(情報技術)サービス事業に振り向ける。非中核と位置付ける製造分野の切り離しも進め、事業の選択と集中を加速する。

同じこと言っているのですが,前者は体のいいリストラみたいな印象を受けるのに対して,後者はあくまで構造改革の印象を受けます。後者のパターンの記事の場合転職をあっせんするという内容すら書かれていない記事もあります。何かクレームのようなものが入ったのですかね。ちょっと闇深いです。

早期退職の恐怖から逃れる方法

さらに2019年2月についに富士通は45歳以上を対象に早期退職の募集に踏み切りました。とはいえ,私的にはまだ自体はそんなに悪くないと思います。というのも今回の富士通の早期退職募集は45歳以上という限定的なものだからです。まだ人件費の安い若手社員まで切ったらそれこそ会社がオワコンだということなので当然ともいえます。大学を22歳で卒業して入社したとしたら45歳の時点で23年間立っています。毎年100万円を米国ETFや高配当銘柄に投資すればかなりの額になります。例えば,米国の平均年率6.9%で計算したら5,700万円になるしたとえ株価が一切上がらなかったとしてもアルトリアグループや電力大手のサザンカンパニーやエクソンモービル等税引き後の配当利回りが4%程度ある株に投資しておけば3,900万円になります。これだけあれば割増退職金も支払われることだし少なくともくいっぱぐれることはないでしょう。これら大企業の社員にとって年間100万円貯めることは本人の努力次第で確実に可能です。むしろ200万円、300万円も十分可能でしょう。むしろこういう人たちにしてみたら割増退職金がもらえて会社からも退職することについて感謝されるこのタイミングこそ絶好のセミリタイアチャンスとも言えますし,実際そうゆう状況になっている人も米国株ブログを見ると確認できます。

弊社でもやってほしい

この配置転換ですが,働かないおじさん対策としてとても有効だと思います。SE業務を働かないおじさんができるとは到底思えません。弊社の場合ですとこういうおじさんは,PCのキーボードは両手の人差し指2本のみで交互タイピングだし、老眼で小さい文字は見えないし、長くいるのに社内規定のルールすら把握する論理能力も欠如しているのですから。営業も働かないおじさんは根性ないので契約取れなそうです。営業はおそらく歩合色が強いでしょうからこれまでのようにただ会社に存在しているだけで若者の倍の給料もらうなんてできないわけで効果大ですね。
そして誤解のないように言っておきますが,おじさんが全員働いていないわけではなく,働くおじさんも一定数います。こういう人は優秀なので,他の業種に転身しても活躍するでしょう。私の周りにも何人か思い浮かぶ人がいますが,別の業種でも活躍しそうです。というかむしろこういう人は出世コースなので,色々な経験を積ませるという意味で,すでに配置転換が頻繁に行われている人が多い印象です。

働かないおじさん問題は結構重大

この働かないおじさん問題と言うのは,日本の企業に蔓延しているようで,前回記事にしたときは「あんまりおもしろい記事じゃないかな。」とか思っていたのですが,投稿した日に案外読んでいただいていて意外に思いました。また,その後気になって改めて調べてみたら同様に働かないおじさんをテーマにした記事が結構あって日本共通の現象であることが分かります。

ニュージーランドオタゴ大学のフリン教授が調べた面白いデータがあります。フリン教授は35か国から知能検査のデータを収集し、多くの国でIQスコアが世代にわたって上昇しているという事実を発見しました。同様の研究は他にも行われており,1950年からIQの平均値は20ポイントも上昇しているそうです。IQが20ポイント違うというのは結構大きな差です。一般人のIQは100程度と言われています。一方IQ120だと10人に1人のレベルです。ちなみに俗説ですとIQが20違うと会話が成立しなくなるそうです。調査の期間から考えて会社の老人と若者ではIQが10~20程度違う可能性があるということです。あくまで平均の話なので例外がたくさんあるだろうことは言うまでもありません。

ちなみにIQというのは以下の作業をする際に発揮される能力です。

・仮定を置いて考えること
・分類すること
・論理を使って抽象概念を扱うこと

これは,普段私がおじさん社員に対してフラストレーションを感じる能力不足を充足しています。話通じないんですよね。なるほどIQが低かったのか。これからはもう少し,心穏やかに接することができそうです。

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