配当再投資によりブリティッシュアメリカンタバコの株を購入
7/30から8/1の2日間はなぜかアルトリアやブリティッシュアメリカンタバコといったタバコ銘柄の株価が急落していました。特に市場全体に動きがあったわけでもなくまた,8/1には元の株価に戻っており謎の現象です。
こういう時は大抵FDA(アメリカ食品医薬品局)が何か新しい規制の構想を発表していたり決算の数字が悪かったりするのですが,FDAのHPを見てもそれらしいものはなし。恐らく,8/1に実施されたブリティッシュアメリカンタバコの上半期の決算発表で何か悲観的な数字が出ると思った投資家の売りが入ったと思っています。
さて,肝心の決算ですが,株価が戻ったことからも分かるように悪くなかったです。前年同期比と比較して,営業利益こそ-1.3%でしたが,Non-GAAPベースでは8.1%のプラス。売上高も4.6%の増加でした(Non-GAAPベースでは+5.3%)。EPSも増加しており,全く問題ない決算発表です。
しかし,一瞬ビックリしましたが,「Net cash generated from operating activities(営業による現金収入)」という項目がなんと前年同期比-41%となっています。この項目こそ肝心の配当金の支払いに直結する部分なので超大事な項目です。
その項目がマイナス(しかも41%なのでほぼ半減)しているので,減配リスクを織り込んだ投資家が売りに走ったのかと思いましたが,よく見たら違いました。
注意書きを見ると,「Net cash generated from operating activities fell by 41% to £2,288 million, with cash conversion of 52%(compared to 87% in the same period last year) due to the timing of payments related to the master settlement agreement (MSA)」
とあります。MSAに関連する現金支払いのタイミングが今期あったため,数字上上半期の数字が悪くなっているとのことです。
MSA(master settlement agreement)は1998年11月に,米国の4大タバコ会社 ( Philip Morris Inc. 、RJ Reynolds 、 Brown&Williamson 、 Lorillard )と46州のアメリカの州で締結された同意で,特定のたばこの販売慣行を縮小または中止すること、ならびに喫煙者の医療費の一部を補償するために,この同意が行われてからの25年間で最低2,060億ドルを支払うというものです。
ブリティッシュアメリカンタバコはRJ Reynoldsの42%の株を持っているので,親会社としてMSAの支払い義務があります。これは1998年になされた同意なので今回株価が下がったこととは関係ないでしょう。
BTIは買い増ししたいと思っていた銘柄だったので今回の株価の下落はちょうどよく買い増しできました。すぐに出動できるお金が1,000ドルくらいと配当金のプール金があったのでそれで60株で約25万円分購入です。
これで同社への合計投資金額は約1.1万ドルになります。ここ数年はBREXITやメンソールたばこの規制による将来への収益悪化の懸念からBTIの株価は下がり続けており, 投資ブログ界隈でも同社に対してネガティブな意見をよく聞くようになりました。
確かに,私もBTIに関しては含み損を抱えてはいますが,今回のように株価下落のタイミングで購入できているので含み損の額としては大したことなく,同社に投資している1年未満に受け取った配当金でペイできているくらいの額です。
個人的にはイギリスは歴史ある大国なので長期に見れば経済は盛り返してくると思っています。また,株価が低迷していても経営の数字さえ問題なければ配当金が支払われるのでその分は儲けになります。そもそも,長期保有する前提で購入したので目先の株価には惑わされず今後も折を見て買い増ししてこうと思っています。
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