2020年までにソフトバンクの4000人分の仕事はRPA+AIに
ソフトバンクの孫正義社長はIMAGINE TOKYO 2019のイベントで「日本の労働生産性はRPA(ロボットによるプロセス自動化)とAI(人工知能)で上がる。人間は(生まれた余剰時間で)創造性を発揮できるだろう。これが日本復活のシナリオだ」と述べました。
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略です。従来のRPA技術にAIを組み入れることでより高度な業務ができるようになり現在人間が行なっている業務を代替できる可能性が高いという理屈です。具体的には現在人間がやっている比較的付加価値の低い作業的な仕事はRPAとAI技術により代替できる日も近いそうです。
孫正義さんといえば、日本で一番先見の明があるといっても過言ではなく,このように発言している以上近い将来実際にそうなるでしょう。むしろソフトバンクが積極的に関連技術に投資し技術を発展させていくでしょう。
近い将来データ入力などの事務職や工場などの運転管理、はたまた研究開発の大部分までもAIに代替される可能性が高いです。最近のニュースで日本製鉄の室蘭工場の高炉運転はAIにより自動化することが発表されています。
逆にこれからも残り続けることが予想される仕事は営業などの人間関係の業務や経営判断など責任を取る必要が生じる業務です。営業の仕事は交渉や場合によっては謝罪などをする必要がありますが、AIがどんなに発達したとしてもAIに謝罪されて納得する人はいないと思います。(そもそも全てがAI化されて謝罪対象すらいなくなるかもしれませんがさすがにそれはまだ先の話でしょう。)
また、どんなにAIが発達したとしてもミスというものは必ず起きるので経営判断をしたり責任を取ったりする人は必ず必要です。自動車の自動運転なんかは実用化が現実味を帯びつつありますが事故の際、誰が責任を取るのか(運転者?自動車メーカー?保険会社?)ということは必ず大きな議論になるでしょう。
孫さんは業務が自動化されてあぶれた人材はより創造性の発揮できる仕事をすることができると発言していますが,世の中(自分も含めて)孫さんのように想像性が高い人ばっかりじゃありません。
ソフトバンクは2020年までに4,000人分の仕事の自動化を目指すとのことですが4,000人のうち何人が創造性のある仕事ができるくらいの能力があるのかはなはだ疑問です。
これまではあまり優秀な社員でなくてもある程度言われたことをやるだけでそれなりに仕事になっていましたが,これからの社会は会社で職に残り続けるのも大変な時代になりそうです。
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