コーヒーの摂取量と死亡率には負の相関があることが判明
米国立衛生研究所のErikka Loftfield氏らは,英国在住の40歳以上の成人約50万人の健康情報を入手し,コーヒーの摂取量と死亡の関係を検討しました。10年の追跡調査をした結果50万人のうち1万4,225人が死亡が確認されました。結果に影響を及ぼす可能性のある喫煙、飲酒、運動などの諸要素を考慮して分析した結果,コーヒーの摂取量は総死亡,がん死亡,心血管死亡のリスクと逆相関することが示されました。例えば,コーヒーを一日6~7杯(1L程度)飲む人では全く飲まない人に比べて総死亡リスクが16%低くなっています。それ以上飲む人でも総死亡リスクが14%も低くなっています。
これまでもコーヒーの摂取が多いと死亡率が下がるというデータは欧米やアジアでありましたが,本研究の特徴としては1日のコーヒー摂取量が非常に多い人でも総死亡率が下がる結果となっていることが重要なポイントです。コーヒー1杯は大体180㏄なので8杯以上となると1.4L以上になります。水やお茶でも普通の人ならこんなに飲まないと思われる量なので相当な量です。
また,結果がその人が本来持っているカフェイン代謝速度の違いが影響するかどうかを検討するために遺伝情報が得られた40万3816人の人々を対象に,カフェイン代謝に関わる遺伝子の保有有無について相関を調べたところカフェイン代謝速度の有無と死亡率の間に有意差はなくどのような人でも効果があることが分かりました。
本研究の内容は日経スタイルで確認することができます。
日経スタイルの記事のリンク
毎日コーヒーをがぶ飲みするワイに朗報
私自身無類のコーヒー好きでイオンの「オリジナルブレンドコーヒー 無糖」を愛飲しています。930ml入りでお値段84円ととてもお買い得で味も濃いのでおすすめです。これを毎日1本くらい飲みます。眠気覚ましというよりはストレス解消の意味で飲んでいることが多いです。しかしさすがに1日1Lくらいコーヒーを飲んでいると「こんなに毎日がぶ飲みしてたらワイさっさと死ぬんじゃ。。。」と何となく心配になっていたのですが,1.4L以上飲んでも死亡率が低下するというデータがあるというのは非常に安心しました。これからも安心してがぶ飲みできます。
イオンのオリジナルコーヒー 無糖は安くて量も多いのでおすすめ
結果の解釈には慎重さが必要か
著者らは「今回の研究は観察研究であるため、結果は慎重に解釈すべきだが」と前置きしつつ、「コーヒーは、健康的な食事の1つの要素となり得ることが再確認された」と述べています。一体どういうことでしょうか?
今回の結果からコーヒー=死亡率が下がるとA=Bにすぐにするのは必ずしも正しくはありません。例えばコーヒーを飲む=Aとし死亡率が下がる=Bとした場合,実際はコーヒーを飲む(A)と相関する別の要素(Cとする)が死亡率の低下に本当の意味で寄与している可能性が否定できないためです。コーヒーをがぶ飲みするような人は集中を要する作業に従事している確率が高いかもしれないし,たくさんコーヒーを飲むのでコーラなどの砂糖たっぷりの清涼飲料水の摂取量が低いかもしれません。そっちのほうが死亡率の低下に寄与している可能性もあるためコーヒーを飲む=死亡率が低下と単純には言えないということです。(ただ本研究は冒頭に述べたように喫煙、飲酒、運動などの諸要素を考慮したデータではあるので直接的に関係している可能性は高まります。)
とはいえ,とりあえずたくさんコーヒーをがぶ飲みしたとて死亡率が高まらないことは言えますので私が懸念していた,「こんなに毎日がぶ飲みしてたらワイさっさと死ぬんじゃ。。。」という疑問を否定できる結果かと思われるので私は満足です。
↓ついでにブログ村のバナーもクリックいただけるともっとモチベーションアップにつながります^^
にほんブログ村