当たり前のように思っていたa=b、b=cならa=c
中学生くらいで文字の方程式を習うと思います。
a=b、b=cならa=cというやつです。当時の私はこれに何の疑問も持たなかったです。まわりもこのくらいのレベルでつまづく人は皆無だったのですが,もう少し難しくなるとつまづく人がいて,正直当時そういう人達をあほだなと思っていたわけですが,この間AIに関する番組で養老孟司氏の話を聞いて少し考え直しました。
養老孟司氏は「バカの壁」などの著書で有名な学者です。テレビなどの各種メディアでは一般的な心の問題や社会現象を脳科学や解剖学などの知見をもとに分かりやすく解説していることが多い印象です。
養老さんは東大の医学部出身なので当然方程式なんかお茶の子さいさいなのですが,彼は中学生と接していた際,まれにa=b、b=cならa=cと言った簡単な方程式が分からない子に出くわしたそうです。私なんかあほだなとかいう単純な感想しか持てなかったのですが,養老さんは違います。その子に色々話を聞いた結果養老さんはひとつの仮説に至ったそうです。
養老さん的方程式の矛盾
“=”はその両端のものが等しいと定義されているしそう習います。だとするとa=bは”a”と”b”は等しいことになってしまいます。だとすると”apple”は”bpple”でもいいし,そもそもbはこの世に不要です。なぜならaで代替できるのだから。
その方程式が分からなかった子もそんなようなことを言ったそうです。
方程式を分かっている人は,この場合のa=bはあくまで数字の代わりとして使っているのだからそれはおかしい。アルファベットとしてのaとbは別個のものだ。と思うわけですが,それは頭の左脳的な部分の抽象的な発想であり,右脳的な感情的や直感で考えると方程式が分からなかった子の方が正しいです。どういう風に見てもaはbと異なります。
左脳が100%優勢で感情が死んでいる私はこの見解を聞いて非常に雷に打たれました。
普段の生活でのもやもやした際の理解にも役立つかもしれない
普段論理的に説明したり説得しても全然分かってくれない人を見るとイライラするわけですが,この考え方をすると大分理解ができます。
人というのは一人ひとり左脳と右脳の使い方のウェイトが明らかに異なっています。もっと言えば大脳新皮質とか脳幹とか海馬とかも全然違うでしょう。(何となくHUNTER×HUNTERのオーラの偏りみたいなイメージを持っています。)
普段自分の左脳と右脳のバランスなんか気にしないですが,人は自分のバランスが一番正しいと思いがちです。私なんか左脳100%なので論理的に少しでもおかしいと思ったらすごいもやもやします。
他人とコミュニケーションをとる上でその人の左脳と右脳のバランスをなんとなくでも意識したらもっと円滑になるのではないかと思います。あと,自分自身あまりにも左脳に偏っているなと思います。左脳が偏りすぎると融通が利かないし感情を失ってルールにだけしたがうようなロボット人間になってしまいます。どうしたら右脳的な発想ができるのか分かりませんが意識するだけでもだいぶ違うのかなと思います。
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