非科学的なことここに極まれり。レジ袋有料化は全く意味がないアホ政策。

【全く無意味】レジ袋を削減したところで石油の消費量は最大でも0.2%しか減少しない。

梶山弘志経済産業相は,2020年7月からプラスチック製のレジ袋の有料化を義務付ける容器包装リサイクル法の省令改正を実施したと明らかにしました。レジ袋の有料化はすでにスーパーでは実施されていますが,コンビニなど全ての小売店が対象となり,場合によっては勧告や命令を出すそうです。また,レジ袋について,客が使用を辞退した場合の値引きやポイント付与は認めないとする指針についても発表されました。

環境問題はもちろん重要な課題なので議論や対策をすべきですが,レジ袋を有料化して削減しても全く意味がありません。そして,コンビニのレジ袋は各家庭ゴミ箱のゴミ袋に使ったりと二次的に活用できてかなり有用であり,それが有料化になるのは非効率的です。小泉環境大臣は環境問題はセクシーさが必要と発言しましたが,全くセクシーでもありません。

レジ袋を完全になくしたとしても,削減できる石油消費量はたったの0.2%

日本ではレジ袋を年間300億枚使用していると言われています。一人当たりにすると約300枚で,一日1枚程度であり感覚的にも正しそうです。これを原料の石油に換算すると,年間50万キロリットルになります。これは日本人一人あたり,わずか3リットルに過ぎず,車で30キロの外出を一回我慢すれば達成するような微々たる量です。

これは完全にレジ袋を削減した場合のケースであり,政府が見込んでいる10%のレジ袋使用削減の場合,1人当たりわずか0.3リットルの効果しかありません。3キロの外出を辞めればいいだけで,同様の効果が見込まれます。私のように車通勤している人は1日会社を休めばその分の通勤に使うガソリンが減るのでレジ袋を削減するよりも車通勤の人全員有給休暇を取らせたほうがよっぽど効果的です。

さらに,レジ袋はフィルム系プラスチックとして,焼却炉の助燃剤として利用されることもあります。プラスチック製の袋は,薄くて発熱量が高く,エネルギー回収を効率的に行うことが出来ることから生ゴミを燃やす際に必要なのです。生ごみだけ燃やすと余計に原油が必要となり逆に資源のムダ使いになるため,レジ袋を削減したところでむしろ石油の使用料は増える可能性すらあります。

環境問題は重要だからこそきちんとデータを精査し時にはセクシーに対応する必要があると思いますが,このように不便になるだけで全く意味のない施策をしてもみんなが疲弊するだけでなんの解決にもなりません。

環境大臣に就任した小泉進次郎氏は最近めっぽうダメキャラが定着しつつあります。経営学科や政治学を学んだ小泉氏ではなくもっと数字に強い人に環境大臣になってもらったほうがいいと思いますが,話題になっているという面では仕事をしているとも言えます。個人的には小泉進次郎氏とグレタ・トゥーンベリー氏の対談(対決?)を見てみたいです。グレタさんは日本へ来ることに関してやぶさかではないという報道もあり,来日された際はぜひ小泉進次郎氏との対談実現に期待したいと思います。

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