エクソンモービル【XOM】に20万円追加投資

【石油の需要は長期的に堅調】株価軟調なエクソンモービルを25株追加投資

民間企業としては世界最大規模の石油会社であるエクソンモービルの株を25株購入しました。1株あたり,74.9ドルで25株の購入です。同社の株は以前も購入しており,合計で85株の保有となっています。

エクソンモービルの株価を見てみると2016年以降70ドルから90ドル程度で上下しておりこの3年で見ると全然株価が上昇していません。まさに不人気株です。しかし,配当金は36年連続増配しており配当金狙いの投資家には人気の銘柄で,多くのインカム投資家がエクソンモービルを保有しています。

石油業界は衰退産業なのか?データをもとに推察

エクソンモービルは石油業界で世界最大規模です。最近,ダイベストメントや地球温暖化対策などをよく耳にしますが,石油業界はオワコンなのでしょうか?
もし石油業界が長期的に見てオワコンなのであれば同社への投資もオワコンと言っていいでしょう。

IEA(国際エネルギー機関)の2018年のレポートでは,2017年の世界全体でのエネルギー需要は13,972Mtoeでした。(1Mtoeは石油100万トンに相当するエネルギー量)。また,そのうち石油などの化石燃料が占める割合は81%でした。
IEAの予想では今後,新興国を中心にエネルギー需要は増加し,このままの成長ベースだとエネルギー需要は19,327Mtoeと38%増加する見込みです。化石燃料の比率は78%と2017年よりは低くなるものの絶対量としては15,143Mtoeと,2017年より34%増加する見込みとなっています。

ダイベストメントとか言っていますが,石油の需要は長期的に安泰と言えるでしょう。

また,エクソンモービルは原油の採掘だけでなく,石油を原料とした化学品の製造(いわゆる川下分野)も手掛けています。最近話題のシェールオイルやシェールガスはメタンやエタンなどの比較的軽い成分が主成分となっている一方,自動車のタイヤなどの合成ゴムの原料はもっと重い成分(ブタジエン等)から作られており,そういった成分の需要は今後ひっ迫していくことが予想されます。川下分野も手掛けるエクソンモービルはどちらの需要も取り込むことができるのでその点でも有利でしょう。

ではなぜこんなにエクソンモービルの株が不人気かというとおそらく事業の不安定性ゆえと考えられます。世界中に採掘場を持っているということはそれだけ地政学的なリスクを抱えていることと同義だし,そもそも原油価格という誰にも予想できないものに収益が左右されるので,短期的に利益を上げたいアクティブファンドや個人投資家にとっては魅力が少ないと思われます。しかし,先ほど述べたように化石燃料の需要は伸び続けるため長期的には収益を上げ続けて株主に貢献してくれることが期待されます。36年連続増配というのは同社が持続的に収益を上げることができるという自信の裏返しとも言えるでしょう。

エクソンモービルがオワコンになるとき

とはいえ,今後絶対にエクソンモービルがオワコンにならないとは限りません。具体的にどのような状態になったらオワコンになるかですが,先ほどのIEAのエネルギー需要予想にはもう1ケースあってそれは,「持続可能な開発が実現した場合」というケースです。最近はやりのサステナビリティというやつです。具体的にはそもそもエネルギー需要が抑えられ,再生可能エネルギーの割合が高まったケースです。そのケースが実現した場合,2040年のエネルギー需要は2017年の2%減の13,716Mtoe,化石燃料の割合は60%まで下がります。化石燃料はエネルギーベースで28%減少となります。

とはいえ,先進国の極端な省エネは難しい中で,先進国の勃興もありこのケースは相当実現性は低いと思われます。理想論では地球温暖化問題もある中で再エネの需要が高まるというのは正論ですが,貿易ですら自国第一主義の昨今でコストもかかる再エネが化石燃料を本格的に脅かすレベルで発展することはほとんどあり得ないのかなと思います。

また,今後画期的な技術が開発されて再エネが予想以上に進行したとしても資本力に勝るエクソンモービルがきっと参入してくると思われるので,今後著しく世界のエネルギー需要が落ち込んだり,一部の中東や中国などアメリカと敵対的な国で画期的な再生可能エネルギーの画期的な技術を開発しない限りは長期的にはきちんと収益を出して株主に報いてくれると思っています。

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