インベスターZは面白いけど投資に対する印象を悪くしていると思う

三田紀房氏のインベスターZを読んだ感想

三田紀房さんはわざわざ説明するまでもないほどの有名漫画家です。名前を聞いてもピンとこなくても代表作のドラマ化もされた「ドラゴン桜」、転職活動についての作品である「エンゼルバンク」、甲子園出場をめざす「砂の栄冠」と言った作品名を聞いたらピンとくるでしょう。私は三田氏の作品が好きです。彼の作品は人間ならどうしても抱えてしまう嫌な部分とかをきちんと表現していて,ドラゴン桜でも全員合格にすればいいのに普通に不合格になったりとエンターテイメント要素はきちんと残しつつも現実を描写しているなぁ~と思い彼の著作はほぼ持っています。そんな三田氏ですが,「インベスターZ」という投資についての漫画も描かれています。もちろん全巻買いました。
インベスターZで取り扱っている投資対象は日本株がメインです。後半ネタ切れしたのかFXも出てきます。ざっくり内容について説明すると,舞台は道塾という北海道の中高一貫校が舞台で,各学年の入試トップ1名が抜擢されて「投資部」という組織に所属することになります。道塾の運営資金はこの投資により賄っており,作中での資産額は3000億円で年8%の運用益がベンチマークということです。作品の内容ですが,投資について,広く浅く紹介しつつ、主人公とライバルの対決を題材にした漫画になります。細かいところは読んでいただければいいと思います。普通に漫画としておもしろいのでおすすめです。

日本人が持っている投資に対する固定観念

最近,機会があればインカム投資のメリットを人々に宣伝しています。その中でみんな口をそろえて言う投資に対するイメージは以下のようになります。

  1. 投資は損をすることもある
  2. 頭がよくないとできない
  3. 何か分かんないけど難しいんでしょ?

このように言われることが多いです。このイメージですが,決して間違っているわけではなく,日本株でキャピタルゲインを狙ったりFXをやるんであれば全くその通りだと思います。

一方で,米国株を中心としたインカム投資のメリットは以下だと思います。

  1. 含み損を抱えることはあるが,長期保有すれば挽回する可能性が高い
  2. 一般人でも簡単に始めることができる
  3. 個別株は少々難しいが,ETFなら何も考えなくてよい

基本的に一般人が投資に対して抱えている懸念事項を解決してくれているのがインカム投資法かと思います。1.については個人の嗜好によってはそれすら許容できないという考えの人もいるかもしれません。私も上記の3点について理解してくれた人でそれでも1.を理由に投資しなくてもいいという考えの人にはそれ以降投資をすすめることはしていません。個人の自由だと思います。
インベスターZを読む限りでは,先ほど挙げた一般人が感じる投資のイメージを増長するような描写が多く出てきてそこが少々不満です。せっかく三田氏ほどの人気と影響力がある漫画家が投資を題材にしていただいたのですから,米国株投資も少しは題材にしてほしかったですね。株じゃなくても債権や金でもいいですが。漫画なので,ETFに投資しているだけじゃ成立しないのは分かりますが,投資について紹介する漫画なのに,従来の日本人が持っている投資に対するイメージを補完するような内容になっているのは残念です。単行本ではコラムとして投資に対する有識者の意見を紹介するコーナーがあるのでそこを活用して紹介してもらうとかでもとりあえず読者の目に触れる機会にはなったのかなと思います。著者の三田氏と講談社にはぜひとも米国株投資を題材とした「インベスターZ-Ⅱ」という作品を作ってほしいですね。私が考えた「インベスターZ-Ⅱ」の内容は以下の通りです。

  • 財前、ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」をamazonでポチる
  • 成長の罠とは?財前、初めてのSBI(楽天)証券口座開設
  • 投資部の存在が明るみに!生徒にインデックス投資が広まる
  • 道塾総資産1兆円突破!
  • 投資部解散!運用はゼンさんに丸投げ
  • 暇とお金を持て余した同塾生からベンチャー企業が続発!
  • ベンチャー企業で開発したタイムマシンで100年後の世界へ!同塾総資産1000兆円を確認

講談社には上記を作品化してくださることを期待します。そうしたら私はそれを全巻買って投資をすすめたい人に貸しまくります。

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