人口減少の経済成長への悪影響は?少子化が止まらない日本はオワコンなのか。

人口減少と経済成長の明確な相関はない。少なくとも個人ベースでは対処できる。

厚生労働省が発表した2018年の人口動態統計によると,死亡数から出生数を引いた自然減は44万4085人と初めて40万人を超えました。日本の人口は2007年以降は減少し続けており,このまま何も対策しないと2050年前後には1億人を割る勢いです。

出生率も減り続けており,このままでは日本では人口がこれからもどんどん減っていくことが予想されます。今後の日本の経済的な見通しはどうなのでしょうか。

結論から言うと,実は統計的に見て人口動態と経済発展に明確な相関は見られません。とはいえ,このまま何も対策をしないと日本は経済的に衰退していくと見て間違いないでしょう。ただ日本国としては衰退したとしても個人レベルで見たらチャンスばっかりしかないと思いますので全然OKだと思っています。

人口増加率と経済成長率に明確な相関はない

まず、統計的な事実として人口動態と経済成長率に明確な相関はありません。下図はOECD加盟国(34カ国)における1990年以降の人口増加率と一人当たりGDP成長率の関係をプロットしたものです。

何となく相関がありそうに見えますが,明らかに傾向から外れている国も多いです。残念ながら日本は人口増加率も経済成長率も低位で結構悲惨な状況です。(プロットされている数字は1990年~2014年の平均値のため日本の人口増加率もプラスとなっています。)

OECDは比較的先進国から構成されており,先進国であっても人口増加率が低いからと言って必ずしも経済成長しないとは言えないということが分かると思います。

人口増加率と経済成長率に明確な相関はないとはいえ日本の場合GDPに占める内需の割合が高く,また高齢化による社会保障費のさらなる増大化が不可避ですので,現状ままですと残念ながら国全体として少なくとも経済的には衰退の一途を辿っていくことは必至でしょう。

しかしながら,問題点は明確なので無駄な税金を使わない、痛みを伴う社会保障制度改革、少子化対策をするか移民を受け入れるなどの対応をすれば人口は減ったとしても経済衰退は止められると考えられます。ただ,今の政治家、国民、社会風土の特徴として現状維持が大好きなので,いずれかの層になんらかの不利益が発生する改革は行動に移されず現状維持のまま経済衰退していく公算が高いと私は読みます。

人口減少の悪影響は個人レベルで対処すれば問題ない理由

さて、上記の予想はあくまで国全体としての予想です。国全体としては衰退不可避だったとしても一人一人としては対応次第ではなんら問題ないと思います。

まず金銭的にですが、幸いなことにネット証券を利用して世界中の株などの資産に投資することができます。例えばアメリカの市場平均であるS&P500に投資すれば年平均リターンが7%とか8%とか言われています。これは好景気の場合だけでなく,不景気の場合も合わせた平均です。年率7%では短期間にお金持ちになることはできませんが,長期に積み立てることで十分な資産を蓄えることが可能です。

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金銭面以外でも日本はインフラが発達しているし,比較的治安がいいです(最近は物騒なニュースをよく見る機会が増えた気がしますが。。。)。高度な医療も受けられるし,教育機関も充実しています。日本人は世界ヶ国のうち150ヶ国以上にビザなしで行くことができますし,アニメや漫画が海外でも人気なので比較的親日な人が多いと思います。

というわけで,日本という国全体では残念ながら衰退していくので,段々世界の政治・経済の中心からははずれていくでしょうが,個人のレベルでは全然問題ないでしょう。日本オワコンというのは「いい大学を出ていい会社に入れば安泰」という昭和的なイデオロギーが崩壊したという程度のことであり,気づいた人から適切な行動をとることができれば何ら問題ないでしょう。

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