配当金とは何か?歴史と存在する理由

配当金とは株を持っていると定期的ににもらえるお金です。会社によっていくらもらえるかは異なりamzonのように今のところ配当金がゼロのところもあれば日本たばこ産業やアルトリアグループやのように配当金が6%、8%もらえる企業もあります。

6%、8%というのは100万円分の株を保有していれば年間6万円、8万円がただでもらえことを意味します。銀行預金の金利が0.01%だということを考えれば実に600-800倍です。

以下配当金とは何かについてその歴史から解説します

株式会社の歴史

配当金と株式会社は切っても切れない関係にあるので株式会社の説明からします。世界で初めての株式に投資オランダ東インド会社と言われています。当時覇権国の1つであったオランダにおいてインドのコショウなどの香辛料を求めて貿易する会社になります。

オランダからインドまで行くには船が必要です。乗組員も雇わなければいけません。またもし途中で船が難破してしまったらそれまでかかった経費は無に帰してしまいます。また,当時覇権を争っていたポルトガルや各地のイスラム諸王国に船ごと収奪されたり,沈没させられてしまう恐れもあります。

そこで多くの人から少しずつお金を出してもらい出したお金に応じて得られた利益を分配するという方法が開発されました。これが株式会社です。出資した人は貿易がうまくいけば自分が出した金額に応じた対価がもらえます。株式会社では出資した分しかリターンがもらえないですがその分リスクも少なくなるのであまりお金がない人でも気軽に参加することが可能となりこの点が株式会社の画期的なところです。

さて、現代社会における株主、会社、配当金も似たような構図です。会社は株主のものです。もし100万円分の株を買うということはその企業の100万円分のオーナーになったことを表します。

企業は株主から集めたお金を元に事業をします。事業からは利益が得られます。利益の使い方の一つが配当金という形で株主に還元するという方法です。会社は株主の物なので何らかの形で株主に利益を還元しなければ株主は株を手放してしまい,企業の価値はなくなり倒産することになります。企業が継続して存続するためには継続的に利益をあげ続け配当金を始めとしたいくつかの方法で株主に還元し続けるということは必須の事象です。

利益を株主に還元する方法

企業が得られた利益株主に還元する方法は配当金の他に事業への投資, 自社株買いがあります。先ほどのAmazonは配当金は出していないですが得られた利益を積極的に事業の投資に回しています。もし事業がうまくいった場合今以上の利益を得られることになるので今配当金として株主に還元するよりもお得という判断です。

この事業投資がうまくいくと考える人がうまく行かないと思う人より多いためamazonの株価は配当金がゼロにもかかわらず上がり続けています。

一方で日本たばこ産業やアルトリアの場合ですが, JTもアルトリアも事業への投資ももちろんしていますが, 得られた利益の大部分を配当金という形で株主に還元しています。たばこ事業はすでに成熟産業のため積極的に投資すべき市場があまりありません。そのためこれらの企業は事業投資をするよりも配当金として株主に利益を還元しているため配当利回りが比較的高くなっているというわけです。

Amazonとアルトリア,結局どっちに投資したほうがいいのかという点については意見が分かれるところであり正解はないのですが,私はアルトリアをはじめとした高配当銘柄のほうが優れていると思います。もちろんAmazonを理想的なタイミングで購入できたらものすごいリターンになるのですが,それを一般人が予想することは困難です。平均的にみたら高配当銘柄の方が市場平均よりも優れたリターンをもたらすというデータもあります。

Amazon株は年平均153.9%の脅威のリターンだが,実際長期保有するのは絵にかいた餅 Amazonと言えば,GAFA企業のひとつであり...
定期的な配当収入+市場平均に勝てる可能性もあり 株式投資においては十分に分散された米国株式,例えばS&P500に連動するETFであるVOO...

何より配当金というのは過去の実績から将来の期待値というのも測りやすいです。アルトリアや通信大手のAT&Tは過去何十年も配当金を毎年増やしておりおそらく今後もその傾向は続くと思われます。ある程度の期待値が予想できる配当金というのは精神衛生上にもブマラスに働くということを肌で感じております。

もちろん今後の経済状況によっては一時的な配当金の減額,最悪配当金が支払われないということもありえます。ただ、たばこや通信、エネルギーなどのように人が生活する上で欠かせない事業をしている企業についてはそのリスクも非常に限定的であろうと思います。少なくとも私は今勤めている化学メーカーの将来よりもアルトリアやAT&Tの方が未来が明るいと思います。

【石油の需要は長期的に堅調】株価軟調なエクソンモービルを25株追加投資 民間企業としては世界最大規模の石油会社であるエクソンモービルの株を...

よく株式投資はリスクがあるのでやらないと言ってくる人がいますがサラリーマンで働くというのもその会社が潰れたら路頭に迷うのでリスクです。ある意味自己矛盾した主張です。そういうことを言うに人限って特に特筆したスキルがあるわけでもなく勤めている会社が倒産したら路頭に迷いそうな人ばかりです。特筆したスキルもないのにサラリーマンで働きつづけ,株式投資はリスクだと主張する人は周りと同じことをしているから安心しているだけの思考停止の人だと思います。

まとめると配当金というのは企業が事業活動をした結果生じた利益を株主に還元する方法の一つで株主にとっては不労所得になります。不労所得というのは自分が病気になったとしても勤めている会社がつぶれたり業績悪化でリストラされたとしても保有している企業の業績さえ問題なければ支払われ続けるので終身雇用が崩壊しつつある日本においては大きなリスクヘッジになります。実際将来何が起こるか分からないので,正しい知識を身に着けたうえで自分にあった投資をすることが大事だと思います。

スポンサーリンク

応援クリックお願いします♪
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓Betmobは投資記事に特化したまとめサイトになります。こちらも応援クリックお願いします。

スポンサーリンク
関連広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする