米国株を長期保有したときのリスクの低減効果について

米国株は過去70年の実績では15年保有すれば損をすることはなくなる

当ブログでは「株は長期保有するべき」という意見です。他の米国株を勧める媒体でもほとんどが長期保有を前提として勧めています。どのくらい長期かと言うと具体的には最低でも15年,出来ればもっと長い期間が望ましいです。

というのもS&P500の平均リターンは7〜10%程度と言われていますがこれはあくまで平均であってこの間に収まっていないことがよくあるからです。下図は1990年から2019年の30年間のS&P500の年率リターンの推移ですが,30年間のうち7%±2%に入っているのはわずか4年でマイナスの年も8年もあります。平均年率程度のリターンだった年は,わずか13%です。S&P500のリターンは平均7%!とか言っても来年そうなる可能性は1割程度なのです。短期的な相場の動きは誰にも予想できないので株を始めた次の年は儲かるかもしれないし儲かるかもしれません。

このように変動が大きいので株は比較的リスクが高いと言われます。ちなみに日本語でリスクというと最終的に損をする確率のような使われ方をしますが,米国株では値動きの大きさをリスクと言います。

とはいえ,やはり米国株をおすすめする理由【長期投資が最強】

下がる年もあれば上がる年もありますが長期に平均すれば市場平均では7~10%程度で上昇しているので長期保有すればするほど買値よりも現在値が低くなる可能性は小さくなります。いわゆる確率収束です。例えば,1950年から2009年までの期間で,米国株の市場平均に任意の時点で株を買ったとして,その後のリターンがどうなるかを示したのが下図になります。

たった1年の保有ではリターンは-38.6%から+66.6%まで実に幅広いです。5年の保有でもマイナスになってしまう年があります。10年では大分プラスが支配的になってきますが,それでもマイナスになってしまうタイミングが存在しています。15年だとどんなにタイミングが悪かったとしてもマイナスになっている年は(少なくとも過去70年の実績では)なくなっています。このグラフが米国株は長期保有すべしという根拠です。あくまで過去のデータなので将来どうなるかは分からないのですが,これは2009年までのデータですのでリーマンショックも含んでいる数字ですので,米国の市場平均は投資先として優秀と言っていいでしょう。

これから米国株を始めようという人はできるだけすぐに必要になるようなお金ではなく,できれば15年以上口座から引き出さなくてもいいような余剰資金で投資をしたほうがよいです。人によっては月10万円出せるかもしれないし,数千円かもしれませんが,金額の多寡ではなく無理のない範囲でコツコツ投資することが大事と思います。

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