富士通の早期退職の条件が羨ましすぎる件

65歳までの賃金+次の仕事の斡旋まで

経団連の中西会長やトヨタの社長が終身雇用を維持するのは難しいと発言したり、富士通をはじめとした大企業が45歳以上のリストラをしたりと終身雇用の崩壊を示唆するようなニュースが続いています。

とはいえ、富士通の早期退職の条件は破格過ぎてもはやこれをリストラといっていいのか個人的には疑問です。

一部の報道によると今回リストラされた人たちは退職金とは別に65歳まで働いた分の賃金が支払われるそう。さらに希望者には再就職先の紹介までしてくれるそうです。

そもそも、終身雇用が維持できるには昭和の高度経済成長期のように新しいポストが年々次々に生まれたり、関連企業(天下り先)が潤沢にあって、主流の出世ラインを外れた中高年社員の行き場がたくさんあることが条件です。

平成になって経済のパイが縮小したので大企業でもポストを用意できなくなり,今回のような早期退職の募集がかかるというのはある意味必然的な流れです。

ポストがないから辞めていただくのはしょうがないし、そのかわり65歳まで働いた分の給料をくれるんならむしろありがたいんじゃないですかね?

会社としてもたとえ賃金を払ったとしても雇用していない分経費が削減できるからお得というわけです。(一般に雇用の経費は給料くらいかかると言われている)

金銭的な補償をしてくれている今の状況ではむしろまだ終身雇用は維持されているとみてもいいのでは?と思ってしまいます。

その他の大企業のエーザイやNECも早期退職募集のニュースが話題になりましたが、どの会社も募集人数より応募人数の方が多いんですよね。

各社の早期退職の条件は明らかになっていないですが金銭的に相当なポジティブな条件が提示されていることが推測されます。

富士通の場合は破格とも言える条件での早期退職なわけですが、それでも対象者5600人のうちの半分近くの2750人は早期退職勧告面談の結果会社に残る決断をしたそうです。めちゃくちゃ真面目ですね。

あまり報道されてないですがやはり大企業の正社員というのはまだまだ特権階級といっていいでしょう。とはいえこのような破格の状況がいつまで維持できるのかは神のみぞ知るところですが、富士通のような超一流企業に勤める40歳くらいまでの人はまだまだ安泰だし、セミリタイアするなら早期退職の募集を心待ちにするのもある意味立派な戦略かもしれないですね。

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