大多数の就活生は普通の人
昨今は人手不足の状況もあり有効求人倍率は非常に高水準なので就活生にとって非常にいい環境です。もはやえり好みしなければほぼ誰でも就職できる世の中になりつつあります。とはいえ,私の時もそうでしたが格差は生じるもので1人で何社もの内定をゲットしたり,たった数社しか受験していないにもかかわらず望みの企業から内定をゲットしたりする優秀な人もいればいつまでも就職が決まらない人もいます。そして,大多数の人はたくさんの会社を受けて必死の思いをして1、2社の内定を得るというのが普通かと思います。
ネットには内定を得るための方法がありますが,留学経験があって中国語(英語)がネイティブみたいにできる人だったり,T大やKOなどトップレベルの大学出身でかつリア充っぽい人の体験談であることが多い印象です。そういう人の話は読んでいて面白いですが,一般ピーポーが鵜呑みにして追従すると危険です。
たくさんの会社を受けて1、2社の内定を得る大多数の人を対象として私の経験談をもとに,内定を取れるほうほうでできるだけ再現性の高い方法3点を紹介したいと思います。
志望業界の母数と自分の順位を意識する
就職活動の前半戦,私はエントリーシートに普通にバイトの経験とかサークル活動のことを書いていました。結果として,ほぼエントリーシートで全部落ちました。これじゃあかんということで方針を大きく転換しました。どうしたかとうと,自分が志望している業界全体の募集人員と自分と同等以上のレベルの同じ学部の人数を大まかに算出して,少なくとも募集人員くらいの順位に入るようなポイントをアピールポイントして書きました。
具体的に書くと,私がいまいる業界は大手だと同業者が50社くらいありそれぞれ100人くらい新卒採用を募集しています。100人の中には文系の人や理系でも様々な分野から採用が入ります。私は化学系だったのですが多分100人のうち20人くらいは化学系の学部から採用が入ると考えました。
50社×100人×(20人/100人)で1,000人です。
私の大学と同等以上の学校(順位は偏差値とか適当です)は20校くらいあって,化学系の学部は各校200人とすると4,000人です。1,000位/4,000人に誰が見ても明らかに入ることをアピール出来たらいいだろうと思い考えました。
そういう視点で考えた時,大学院入試のことが頭に浮かびました。私は大学院入試の時約70人中3位の成績でした。先ほどの母数に当てはめると,170位/4,000人です。上記の基準を満たすだろうということでこのことをエントリーシートでアピールしたらほとんどエントリーシートでは落ちなくなりました。
志望業界の母数と志望者数を推定して上位何位を目指せばいいのか意識するというのいいと思います。言うまでもないですが,母数が多い業界、志望者が少ない業界を選ぶほうが有利に働きます。
エントリーシートを通過するには企業の求める人物像に寄せる
就活の時100枚くらいエントリーシートを書くのでほとんど同じような内容になると思います。面倒でも志望動機や自己PRは各社ごとに変えたほうが良いです。やみくもに変えるのではなく簡単な方針があります。それはどの企業にもある新卒採用のHPを見て,「求める人物像」に沿ったことを書くことです。「求める人物像」がない会社でも採用HPを見たら似たようなことが書いてあります。求める人物像としては例えば「何事もあきらめない人」、「目標に向けて努力する人」、「コミュニケーション能力がある人」とか当たり障りのないことが書いてあります。就活していた時私のまわりのほとんどの人はあまり意識していませんでしたが,少しでも書くことは企業のHPに沿った内容にするとエントリーシートの通過確立が増しますのでおすすめです。
学内の求人票を頼る
それでもうまく行かない時はうまくいかないと思います。各大学には各企業から求人票が来ていて,学校推薦で企業を受けることができます。求人票は目立たない位置に目立たない色で置いてあるので特に最初のうちは全然気づかないのですが,学校推薦で受験する場合書類審査が免除されていたりと結構お得です。そもそも求人票を送ってくるということはその学校から採用する意思がある会社なので足切りとかはありえないですし,学校推薦の場合教授の推薦状を送ることが多いので,色々な大人の事情で合格する確率が高まります。企業なんて入ってみないと分からないところばかりなので今考えたら求人票でめぼしい企業を手あたり次第受験してたら楽だったかなと思います。
最後に
私の失敗体験として,「大学まで出たのだから全力を尽くして自由応募で最高の企業に合格したい」という思いが強すぎた。というのがあります。再度になりますが,企業なんて入ってみないと分からないし配属される部署によっても全然変わります。そして,エントリーシートと面接を全力で取り組まなくても学校推薦などある意味裏道みたいなルートが合法的に用意されています。これから就活する人(特に企業にアピールするようなことがない普通の人)はこういうことを念頭に置いてぜひ就職活動を効率的に進めてもらいたいと思います。
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