豪州銀行不正問題で王立委員会の最終報告が発表

王立委員会が最終報告を発表。かなり甘い結果に。

オーストラリア4大銀行(CBA、WBK、NAB、ANZ)が金利不正問題などを起こしたことで,オーストラリアは野党の要求により王立委員会による調査をしていました。2017年12月に始まった本調査ですが,1年以上たった2019年2月に最終報告がなされました。結果ですが,銀行にかなり甘い内容となっています。
これで本問題は一区切りついた形です。私はWBKに約100万円投資しているのでとりあえず一安心といったところですがWBKに関しては不正問題を起こした役員に対しての報酬が株主に否決されるなどまだまだ完全解決には遠いようです。

王立委員会の最終報告について

そもそもですが,この問題は豪州の主要4行の銀行が金利不正問題やすでに亡くなった人からサービス料を徴収していたりといった諸問題が明るみに出たことが発端です。4大銀行全てが何らかの不正に関与していることや王立委員会といういわば身内の組織が調査していることから長期的に見たら大きな影響にならず,むしろ豪州は先進国の中でも珍しく人口増加している国の一つなので10年単位で見たら投資妙味があるということで私は投資しています。

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今回の王立委員会の最終報告では76個の勧告が含まれています。報道やニュースを見る限りこの76個の中に投資する上で致命的となるようなものはないです。いくつか勧告事項を挙げます。

①大手金融機関がグループ内で金融商品の開発・販売・助言を一手に担う事業への規制を求めず。⇒グループの事業分割はない

②住宅ローン審査の一段の厳格化を求める勧告は行わず
⇒従来通りの基準で融資できる。4大銀行の主な収益は個人向け住宅ローンなので収益への影響はない。

③中小企業向け貸し出しに,個人向け貸し出しと同等の厳格な融資手続きを適用せず。
⇒個人向け住宅ローン以外の主要事業である中小企業向け融資にも影響なし。

また,今回の問題に対する金融機関の刑事責任は問わないということが勧告では言及されています。一方で,すでに亡くなった人へのサービス料請求問題など個人レベルでの訴訟問題はまだ追及される可能性はあります。これは当然の措置と言えるレベルの話です。

WBKの役員報酬に対して株主がNOを突き付け

王立委員会の銀行に甘い最終報告を受けて豪州銀行株は前日比5.5%の大幅なプラスとなりました。一方で,この問題はまだまだ尾を引きそうです。その一つとしてWBKの株主が役員報酬に対してNOを突き付けたという報道です。

Westpac Banking Corp shareholders voted against its executive remuneration plans on Wednesday, dealing a symbolic blow to Australia’s second-biggest lender after a year in which the finance sector has been rocked by misconduct allegations.

Owners of nearly two thirds of the company’s shares voted against its executive remuneration report, at least double the number required to shoot it down, as a host of small shareholders and large pension funds voiced their disapproval at its annual meeting.

WBKの株主は役員報酬プランに対して反対票を投じた。

~中略~

個人株主や大手年金機構など2/3に近い株主が反対票を生じた。

WBKはすでに役員の短期的なボーナスを25%カットすることを発表していますが,これでは全然足りないということですね。同社の株はこの5年で4割近く下がっていますので妥当な要求とも言えます。

オーストラリアの会社法には,2ストライクルールというルールがあり,2年連続で役員報酬に関する提案に1/4以上の反対票が投じられると,取締役社長を除く全取締役の解任に向けた手続きを進めることが出来るというものです。これで1ストライクなので崖っぷちです。まだまだ,経営が安定しないので株価が復活するのはまだ先のことになりそうですが,収益は非常に堅調で配当利回りは2018年ベースだと税引き後で5.6%もあります。
私のポートフォリオでも配当金を運んでくれる主要銘柄の一つです。短期的なリターンを気にしないでインカム重視の投資であれば今は結構買いな状況だと思われます。

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