バイオリニスト高嶋ちさ子氏から学べること

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高嶋ちさ子はうまくないけどすごい

高嶋ちさ子さんと言えばテレビでもよく見かけるバイオリニストです。毒舌で歯切れのよいコメントで有名ですね。また,「高嶋ちさ子12人のヴァイオリニスト」というユニットで音楽活動をしています。

彼女は青山学院初等部、中等部、桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽部を卒業後、イェール大学音楽学部大学院修士課程を卒業しています。幼少期より音楽を叩きこまれており,控えめにいっても超お嬢様といった経歴です。

高嶋ちさ子はバイオリンうまいのか?

音楽家としての出世コースは「一流の音楽大学を卒業」→「有名なコンクールで入賞」→「有名なオーケストラで良いポジションを得る」というのが王道の流れです。彼女は海外留学もしていますし「一流の音楽大学を卒業」ということについてはパスしています。しかし,有名なコンクールの受賞歴はありません。(有名なコンクールとしてはチャイコフスキー国際コンクール、パガニーニ国際バイオリンコンクール等があります)。コンクール受賞歴がないのでその次のステップである「有名なオーケストラで良いポジションを得る」という段階も進んでいません。

音楽家としてバイオリン世界ではそこまで認められていないということがうかがえます。

素人オーケストラの世界の会話でも「高嶋ちさ子がバイオリンうまいのか」というのは議題にすら挙がりません。なぜならうまくないからです。そりゃ我々ド素人のカス奏者と比較したら神の上の人です。庄司紗矢香さんや諏訪内晶子さんと比較したら我々ド素人のカス奏者の耳でもレベルの差は歴然です。

ということで,高嶋ちさ子さんはうまくはないということが言えると思います。

でもそんなの普通の人には分からないしむしろ庄司紗矢香って誰?って話だと思います。

高嶋ちさ子はすごいのか?

ここまで彼女を完全にディスっているわけですが,それがこの記事の目的ではありません。ここから高嶋ちさ子さんのすごいところと学べることについて述べたいと思います。

高嶋ちさ子さんのすごいところは自分の才能を見限り路線を変更したことだと思います。

彼女は幼少より音楽家になるべくバリバリの英才教育を受けてきたことが経歴からうかがえます。しかし結果を出せなかった。そこで普通の人なら腐ります。もしくはずっと未練がましく音楽家の道をあきらめずにずるずる行くかです。現在の彼女は音楽家と言うよりはパフォーマーと言った感じです。バラエティ番組にも出まくっているしコンサートは曲選も普通の人が聞きやすい曲だったりトークショーも交えて一般大衆を意識した内容です。そしてそれは絶対狙ってやっています。彼女はけっして腐ることもなく,未練がましくだらだらやることもなく,自分が戦えるフィールドを見つけてそこで結果を出しています。

また彼女は観客が求めていることをきちんと考えて適切に表現しています。

バラエティ番組でのトークを聞いていてもとてもキャラが立っていて分かりやすく,一般人受けする内容です。決して小難しい音楽の話なんかしません。そもそもオーケストラというのは儲からない仕事です。観客に対して演者の数が多いのでペイしないのです。J-POPだったら何万人という観衆に向けてメンバー5、6人でできるのでお金が稼げますが,フルオーケストラは演者が50人としても5000人のホールで演奏するのがせいぜいです。全然商業向けではないのです。

高嶋ちさ子さんは「高嶋ちさ子12人のヴァイオリニスト」というユニットで活動していますがそれもすごいです。もしチェロ等の大型楽器が含んだユニットを組んだ場合移動費が2倍になります。どういうことかというと,楽器は壊れ物なので飛行機で移動する際手荷物預かりできません。そのためチェロ奏者が飛行機で移動する際は座席を2人分とります。一方でバイオリンは小さいので機内持ち込みが可能です。彼女がユニットをあえてバイオリンだけにしているのはこういう経費的なことも絶対考えていると思っています。

結局言いたいこと

彼女を見ていて思うことは

・当初の道がうまく行かなくてもあきらめずトップを狙う

・自分の特技を生かして相乗効果で勝てるような方法を考える

超一流の音楽家の道は無理としても,彼女が音楽の一般的な道でそれなりに食っていこうと思ったらそれもできたはずです。経歴は素晴らしいので音大生をレッスンしたり,アマチュアオーケストラの指揮をすれば年収1000万円程度なら軽かったでしょう。でも彼女はそうはしなかった。

音楽は活かすけれども得意のトーク力と人を引き付けるしゃべり方を合わせてエンターテイメントとして音楽を昇華させてしまった。その結果,一流の音楽家を凌駕するレベルで商業的に成功しているし世間の知名度も高い結果を得ています。

常識にとらわれず自分がなにができるかを分析し実行する

彼女をテレビで見て毎回見習うべきと思うことです。

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