【心拍数が低いほうが長寿命】心拍数と寿命の関係

脈拍が少ない方が長寿命になるという研究結果が存在

ゾウの時間ネズミの時間が一時期話題になりました。ゾウもネズミも一生の間に心臓が約20億回打ちそれはゾウもネズミも人も変わらない。ゾウにはゾウの時間の流れがあり,ネズミにはネズミのそれがある。というような内容の本です。

実際,哺乳類の脈拍数と寿命には負の相関関係があることが研究により分かっています。人間だけ明らかにはずれた位置にプロットされていますが,これは現代の高度な医療技術により幼児死亡率が激減し,老人の寿命が著しく伸びたためです。また,横軸が対数なので少しずるい気もしますが,哺乳動物の生涯の鼓動数でプロットすると大体7.3±5.6×10^8回となっておりゾウだろうがネズミだろうが約7億回の心臓の鼓動をして一生を終えることになります。

個人間の脈拍数の違いと寿命にも相関関係がみられる

Dyerらが1980年に報告した調査結果によるとシカゴ周辺の住民を対象にした3回の調査結果を報告しています。これらのいずれの研究でも安静時心拍数が60を超えるとそれに伴って死亡率が上昇することが示されました。同様の研究は世界中で行われていてやはり脈拍が多いほど死亡率が高まるという結果が得られています。人間の寿命という壮大なテーマが脈拍数というある意味小学生でも測定できるような単純なファクターに依存性があるというのは科学の面白いところです。

脈拍数を下げる方法

ちなみにここでいう脈拍というのは安静時の脈拍です。運動とかをして脈拍を上げるのがよくないとかいう極端な話ではないです。確かにいっさい動かなければ脈拍は抑えられるでしょうが,運動不足で別の病気になって死ぬでしょう。安静時の脈拍を下げる方法をいくつか文献やネットの情報を調べて見ました。

なお,元も子もない話かもしれませんが,脈拍数の21%〜59%は遺伝的な要因によるそうで,安静時心拍数を規定する遺伝子は染色 体4q上という場所にあるそうです。長生きの家系とか短命の家系とかがあるのはこういうことが一因になっているかもしれません。
以下に遺伝的な要因を抜きにした努力次第でできる脈拍の低減方法として見つけたものを紹介します。

①ストレスを低減する

いきなり難易度高いのがきました。ある意味本ブログ「田舎サラリーマンが株式配当で楽々放牧生活を目指すブログ」ともつながるのですが,低ストレスだと脈拍が下がるそうです。

②コーヒーを飲む

コーヒーを飲むと脈拍が下がるそうです。以前記事にしましたが,別の統計的調査によるとコーヒーは飲めば飲むほど突然死のリスクが低下するそうです。

コーヒーの摂取量と死亡率には負の相関があることが判明 米国立衛生研究所のErikka Loftfield氏らは,英国在住の40歳以上の成人...

一日8杯(1.4L)以上コーヒーを飲んだとしても死亡率は低下するという結果が得られています。もしかしたらコーヒーを飲むことで脈拍が下がって死亡率が低下している可能性があります。こういう別々に実施した調査が関連ありそうに見える時に科学っておもしろいなと思います。私も一日1Lくらいコーヒーを飲むのですが,眠気覚ましというよりはストレス低減の意味が大きく特に会社にいる時はがぶがぶ飲みます。体が自然にストレスに反応して脈拍を下げようとしてコーヒーを欲するのかもしれません。

③お風呂に入る

湯船につかることで心臓や血管に適度な水圧がかかり心臓が鍛えられるそうです。あまり熱すぎるとストレスになるため38℃~41℃のぬるめのお湯につかるのがいいとか。同じ理由でジョギング等の運動も心臓のトレーニングになるのでいいそうです。

面白そうなのでしばらく自分の脈拍を測ってみようと思います。ちなみにさっき測ったら74回/分で結構高めなので早死にするかもしれません。(心拍数は血圧計で測定できます。)

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