田舎の人はなぜ高級車に乗りたがるのか

スポンサーリンク
スポンサーリンク

高級車に乗りたがる理由は歴史書にあった

以前の記事でも述べましたが,田舎にいて不思議に思うのが,多くの人が高級車に乗っていることです。お金がある人が高級車に乗るのは分かるのですが,全然お金ない人がローンを組んでまでBMWとかベンツに乗る意味が全く理解できません。体感的な数字ですが,大体7割くらいの人がローンを組んで高級車か高級車ではないものの新車を買っている感覚です。田舎なので,移動手段として車は必須なのですが(車がないと出勤できない),安い中古車でいいじゃないですか?私は新卒のころ,貯金が25万円だった時に20万円で買ったおんぼろ中古車に乗り続けています。別に貯金25万円だったから仕方なくぼろい車を買ったわけでなく,単純に車に対して価値が見いだせなかったんですよね。

田舎に住んでいると都会とは異なる文化に遭遇することがあります。もちろんいい文化も多いのですが,時には閉口してしまうこ...
※サムネイルの画像は私の車とは異なります 2013年4月に新卒配属の初任地として,現在住んでいる温泉県に来ました。 ...

答えは歴史書にあった

なんでみんな高級車に乗りたがるのかずっと謎だったのですが,その答えは意外なところにありました。講談社が出版している「中国の歴史01 神話から歴史へ」という本です。この本の内容は中国の古代王国、夏王朝がどのように発生したのかを遺跡発掘結果などから考察しているかなりマニアックな内容なのですが,今回関係すると所としては初期中国において,いかに貿易が発生したかというところの部分です。


当時は農耕社会であり,それぞれの地域が固有に発展していたことが遺跡の調査からわかっています。そして,出土品から諸地域の間で交流が行われていたことも分かっています。出土品を調べてみるとこの交流品はモノとモノとの物々交換というよりは,特殊でめったに手に入らないプレミアが付くものの入手に目的があったそうです。例えば出土品の中には他の地域で作られていることが分かっている色鮮やかな土器などが見られますがこれは,普段使いに使用していたわけでなく,裕福な墓の副葬品として出土しているそうです。これらのことから,初期の社会において,交流の目的はめったに手に入らないプレミアの特殊品を得ることで,社会的なリーダーであることを他者に示す威信財としての役割を持っていたことが分かります。

めったに手に入らない特殊品=高級車、と置き換えれば,他者に示す威信財としての役割があることが分かります。

確かに,飲み会でも女子たちが「軽自動車に乗ってくる男子はない」とか「あまりかっこよくない男子でも高そうな高級車に乗っているとぐっとくる」などという発言を聞いたことがあります。また,男子たちの間でも,やたらベンツに乗っていることを自慢してくる人とか,乗っている車の貴賤で人の価値を判断してくる人も少しいます。私なんかは別に他人にどう思われようがいいし,女子にモテたことはないですが,困らない程度のご縁はあったので全然分からない価値観ですが,普通の人が人よりも優位に立ちたい場合,高級車をたとえローンを組んで購入することは歴史的にも正しい行為だということが分かりました。なんせこの話は紀元前4000年くらいの遺跡からの話です。中国4000年の歴史を超えて中国6000年の歴史です。平安時代の貴族が不倫していたことから不倫は文化とか石田純一さんはおっしゃていましたが,それよりも5000年くらい古いころから必要と言うよりはただめずらしいというだけのものを人々は求めていたわけです。まさに,車の購入は文化です。

米国株投資家には車を持っている人が少ないわけ

一方で投資家特に米国株投資家の人は質素倹約を旨にコツコツと優良株を収集することを生業としています。多くの人はセミリタイアやそれに近い形になることを目指して活動しています。セミリタイアしたら当然社会的地位なんかないわけです。また,(モテるとか関係なく)生涯未婚を宣言している人も多いです。そういう人には威信財としての車は当然全く必要ありません。私も車に移動手段以上の価値を見出すことができません。米国株投資家が車を持ちたがらないのは上記の理由から当然の帰結と言えると思います。

↓米国株ブログ1位~50位のためになる記事を見たい人はこちらをクリック!
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

関連広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする