【日本の金融リテラシーは低すぎ】偽札でお守りを購入した人が逮捕。

神頼みしてもお金持ちにはなれない。偽札は言語道断!

福岡県の複数の神社で偽札が見つかった事件で逮捕された無職の広田千尋被告(41)の判決(懲役3年、執行猶予5年)が言い渡されました。

お守りを購入する際に偽札を使用して釣銭をだまし取ったとのことで,
「神様なら助けてくれる」と供述しているそうです。

神様がいるかどうかは分かりませんがすくなくとも犯罪者をお金持ちにするような神様はいないでしょう。もしお金持ちにしてくれたとしても人類史上過去にそんな例はないので可能性はほとんど0%に近いです。お金持ちになるには,

  1. 誰かからもらう
  2. 働く
  3. 投資で増やす

しかありません。1.は特別な家に生まれたり宝くじにあたるかしない限り不可能です。2.は自営業でない限り一定のレベルで頑張りと給料が比例しなくなる領域に達してしまいます。そもそも人的資本は限られており,簡単にみんながお金持ちになったら会社としては社員が辞めてしまい不都合なので江戸時代の農民よろしく「生かさず殺さず」が最適解となっています。そうなると残りは3.投資しかありません。

日本人の金融リテラシーは致命的に低い

こんなこというとお前はそんなに金融リテラシーあるのかとか思われちゃいますが,もはやそういうレベル云々の話ではないです。先日実家に暮らしている後輩に実家の家計を少しでも助けるためにふるさと納税をおすすめしました。制度の内容を説明したら後輩は理解して親に提案したそうですが,「ふるさと納税は危険」と怒られてしまったそうです。いったい何が危険なのか全く理解できません。その親御さんは世間一般の目で言えばかなり素晴らしいところにお勤めであり,5分程度ふるさと納税のことを調べたら全く危険がないことは理解できると思われます。それで家族の食費が数万円分浮くのですからふるさと納税した方が圧倒的にお得のはずなのですが,もはや見解の相違のレベルが圧倒的過ぎて逆に反論できません。後輩は無駄に親に怒られてしまってなんか申し訳ないことをしました。

今後の課題は「ナッジ」

政府は積立NISAやふるさと納税のように少しずつですが一般人が参入しやすいような素晴らしい制度を設定してくれ出していますが,肝心の一般人が行動に移さないのであれば制度がもったいないです。行動経済学の分野で「ナッジ」という概念があります。ナッジというのはひじでちょっとつつくという意味ですが,人に何かの行動をするように促すようなシステムのことです。今,日本の金融リテラシーの低い理由としてはナッジが足りていないのかなと思います。情報はグーグルで検索すれば優良な情報がただで読み放題です。証券口座の開設やふるさと納税の手続きは多少めんどくさいですが,作業自体はお手軽です。誰か(何か)がひじでつついてやれば多分もっと普及すると思います。例えば,AKB48のようなアイドルの中にとても貧乏な子を仕込んでおいて(あるいは既存のメンバーから貧乏な子を探す)その子にふるさと納税やら積立NISAをやってもらって宣伝するとか。少なくともこれまでにはない切り口なので話題にはなりそうです。身近な人がやっているというのは特に日本人にとって大きなナッジになりうると思います。もっと普及して10人に1人くらいが投資を始めたらあとは一気に広がっていくんではないかと思います。「貧乏NISAアイドル」を秋元康さんがプロデュースしてくれることを期待します。

スポンサーリンク

↓ついでにブログ村のバナーもクリックいただけるともっとモチベーションアップにつながります^^
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

スポンサーリンク
関連広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする