【情弱過ぎ】百貨店、大沼が倒産し従業員「生活設計が狂った」

山形市の百貨店「大沼」が破産を宣告し,元従業員らに対しての再就職支援説明会が1月30日に開かれました。破産宣告に伴い,大沼の従業員は正社員、契約社員、パート社員が全員解雇され,説明会には180人が参加しました。

破産手続きが始まった百貨店「大沼」(山形市)の元従業員らの再就職支援説明会が30日、山形市の山形ビッグウイングで開かれた。26日付で全員解雇となった正社員、契約社員、パート社員ら約180人が、失業給付や再就職などについて説明を受けた。

元従業員からは突然の閉店に怒りや不安の声が上がり,勤続30年以上という60代男性は「26日は休みだったが会社から電話で『午後7時に店に集まれ』と言われ、行ったらいきなり『破産します、解雇します』。周囲の同僚は泣くわポカンとするわ。経営が苦しいのはわかっていたが全く予兆はなく、私も一瞬何が起こったのかわからなかった。今後の生活設計が完全に狂った」と語りました。

大沼は上場企業ではないので有価証券報告書などのIR情報は分からないですが,少なくとも従業員であれば自社の経営状況くらい把握しておくべきです。自社が倒産間際なのに,全く予兆を感じられず,しかも60歳にもなって会社に頼らないと生活設計が狂うというのは明らかに先見の明と計画性がなさすぎです。

この大沼の事例からtwitter界隈では「情弱過ぎ」とか「計画性なさすぎ」と騒がれており私もその通りだと思うのですが,世間一般の人の危機管理の感度はそんなもんです。というのも弊社は一部上場企業で日経平均の算出企業にもなっていますが,社員のほとんどが有価証券報告書を見ていません。きちんと調べたわけではないですが,有価証券報告書やIRという言葉を知らない社員の方が多いと思います。

それでいて,将来が不安とか株は怖いと言っているのですから本当にすごいと思います。私なんか自社の業績が不安でしかないので,有価証券報告書が発表されたら基本全部見ます。有価証券報告書は最初はとっつきづらいですが,1億円以上の報酬をもらっている役員は名前を表示しなければならないといったルールがあり結構見ていて面白いです。少なくとも,弊社では1億円プレーヤーはいないということが分かります。

逆に言うと,有価証券報告書の存在すら知らない社会人が多いので自分の会社や取引先の有価証券報告書を読んでいるだけで相当のレベル高いと言えます。あくまで相対的な話なのですが,暇なときに自社のHPを見るだけで回りに多少なりとも差がつくのでぜひおすすめします。

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