ファンビンビンが一か月ぶりに微博を更新。自由に発言できていない模様。

今後ファンビンビンの発言は共産党を意識したものになりそう

9月に脱税容疑で逮捕された中国の美人女優ファンビンビンですが、彼女のウェイボー（Twitterのようなもの）の更新は10/3日に謝罪文を投稿してから1ヶ月以上音沙汰なしでした。彼女のファンである私は気になっていたので定期的に確認していたのですが、11/17にようやく投稿されました。それが以下の投稿になります。

投稿の意味を要約すると共青団中央が発表した領土に関する右翼的投稿をリツイートした感じです。共青団中央というのは中国共産主義青年団というのが正式名称で、共産党の指導のもと、14歳から28歳までの若手エリート団体を擁する組織だそうです。ハッシュタグの「#我深深的爱着这个国家」というのは「私は深くこの国（中国）を愛しています」という意味です。そして、肝心の画像とその下の「一点都不能少」ですが、「一点」というのは「少し」で、「都」というのは「全部」、「不能」というのは「できない」（ここでは許されないくらいのニュアンスでしょうか）、「少」というのは「少ない」ということでまとめると、「少しであろうと少なくなることは許されない」と言った意味です。画像は中国の現領土が示されていて点線の部分は中国が領土を主張している部分なので,「領土はいっさい渡さないぞ」という意味の文章です。
ただ私はファンビンビンがそこまで領土にこだわりがある右翼的な人間だとは思わないです。（ファンなのでそう思いたいだけな部分もありますが）。彼女は中国人なので国土が狭くなるよりは広くなったほうが嬉しいでしょうが、政治的に目覚めてしまったというよりは脱税問題で目つけられてしまったので共産党寄りの発言をして様子を見ているのだろうと思っています。

あと、こんななんでもない投稿ですが気になった部分がありましたので以下分析したいと思います。

誤字がある

ハッシュタグの「我深深的爱着这个国家」ですが、誤字でして、「的」は「得」が正しいです。どちらも「ダ」と発音するし使い方も似たような使い方をするので間違いやすいです。ただ、一か月ぶりの投稿で、全然文字数ない投稿なのに誤字するなんてあんまり本気度が高くない投稿なのかなと思います。さすがにわざと誤字して反抗心を表しているとまでは分からないですが、やる気を感じられないのでポジショントークだと推察される一つの理由です。

尖閣諸島は微妙に入っていない

先ほどの点線ですがベトナムと領有権を主張している西沙諸島や、フィリピン等が領有権を主張している南沙諸島、台湾はがっつり含まれています。一方、尖閣諸島は点線が切れていて入っているのかいないのか超絶微妙です。うっすらと赤い点線の一部なのか誤植なのかみたいな赤点がちょうど尖閣諸島の位置にありますがまさに絶妙な表現です。これはたまたまではなくて絶対わざとだと思います。一昔前（民主党時代）なら絶対に尖閣諸島も点線内に入るようにしたと思いますが，アメリカと貿易戦争中で日本と仲たがいするわけにはいかないので今回は範囲に微妙に入っていないようにしているんだと思います。こんな中国国内でしか出回らないであろう画像ですがこういうところは結構中国細かく対応するので意図的なものだと思います。特にこの投稿のもとになっているのは共産党の組織ですので，日本とはなんとか経済関係を発展させていきたい、そのためには政治的にもうまくやっていくしかないという党の方針がうかがえます。中国人は日本の製品は質が良いということで大好きですのでこういう絶好の機会を活かしてどんどん日本企業は市場開発していくべきだと思います。

ファンビンビンが脱税に対してウェイボー出した謝罪文の和訳です