G20後に改めて国賓待遇での来日を要請
日本政府内にこのブログの読者がいるのか,はたまた政権内に中国人感情に詳しい人がいて助言したのかどうかは分かりませんが,4/29日に自民党の二階幹事長が北京で記者会見し6月に開かれるG20で来日した後に国賓として再度の来日を要請したことを発表しました。習近平氏が来日するのはG20が初めてでそのタイミングで国賓ということも考えられましたが,他国の首脳も来日する中,習近平氏だけ国賓待遇にするわけにもいかずこういう措置になったようです。
G20前に来日するトランプ氏は国賓待遇にしておいて,習氏はしないというのはメンツを重んじる中国人にとってよろしくないということで弊ブログで述べていました。
(もちろんそのことは今回の決定になんら関係はないでしょうが。)
別に私が習近平を国賓にしろといっているのは,中国をもっと尊重しろというわけではなくそうしたほうが日本の利益につながると考えられるためです。中国人はメンツを重んじるのでトランプを国賓にしておいて習近平をしないというのは中国人のメンツを潰す行為です。中国とはETFの相互上場などすることがすでに決定しており,無駄に怒らせてなんのいいこともありません。
これからの日本の立ち位置
様々なメディアですでに言われているようにこれからは5G、IoT、AIの時代です。そして,その技術をリードするのは残念ながら日本ではなくてアメリカと中国になりそうです。AI技術で大きくブレークスルーした技術はアメリカのジェフリー・ヒントンだし,中国ではすでに英語と中国語をリアルタイムで翻訳することができるAIシステムができているそうです。
日本にも優秀な研究者はたくさんいますが,こういった最先端技術が発展するかどうかは個人の努力もさることながら優秀な技術者の数×投資金額に依存してしまうところが大きいのでどちらも劣っている日本は両国の戦いに真正面から割って入るのは難しいでしょう。
とはいえ,日本にも利点はあると思っていて,その一つが語学・文化的背景です。言葉自体は翻訳できても文化的背景の理解がないと本質的な理解は難しいものです。私は日・英・中が分かりますが,この3つは完全に一対一に対応しておらずそれぞれ特有のニュアンスというものがあります。例えば日本語で「そうですね~行けたら行くと思います。すいません。」というようなフレーズを使うシーンがよくあると思いますが,これを英語や中国語に完璧に訳すことはできません。なぜならこれら2つの言語にはこういった曖昧な表現をする文化がそもそも希薄だからです。そもそも存在しないものを翻訳することはできません。というわけで完璧なAI翻訳が誕生することは少なくとも10年以上はないと個人的には思っていて,まだまだ人間が語学をやる意味というのは残ると思っています。
その点日本はもともと漢字圏だし戦争の影響で英語を学んでいます。言葉だけでなく文化についても元号はもともと中国発祥だし,様々なアメリカ発祥の文化にも日常的に触れています。中国、アメリカ両国の言語,文化的背景があるというのは日本の強みだと思います。中国・アメリカは今後技術・情報分野で対立が長期化しそうなのでその漁夫の利を狙っていけばチャンスがあると思います。
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