【日本の国益のため】中国人はメンツを重んじる
国賓待遇の費用は2千万円、中国個人金融資産は1400兆円
日本政府は6月のG20に合わせて来日する中国国家主席の習近平氏の国賓待遇を見送る決定を発表しました。トランプ大統領が直前に来日する予定でトランプ大統領は国賓待遇にすることが習近平氏の国賓待遇を見送った理由です。
国賓待遇にした場合天皇陛下との謁見のほか準備などに手間がかかることと費用が2000万円程度かかることが具体的な理由です。
日中ETFの相互上場が始動【1400兆円】
5月より日本のTOPIX連動型のETFと中国のETFが相互上場します。日本の投資信託が中国市場に上場するのは初めてです。中国の個人金融資産は1,400兆円と言われており日本の株価を押し上げるプラス要因になりそうです。日本の個人金融資産は1,800兆円程度で,それに匹敵するくらいの金額です。
中国の金融市場はまだ健全な状態とはとても言い難く,それゆえに相互上場が実現した場合日本のETFに投資する中国人は結構な人数、額になるでしょう。日本市場が少しでも盛り上がるのはうれしいことですが,今後どんどん中国マネーが進出してくるのは少し怖い気もします。あたりまえのことですが,資本主義で株式会社である限り,会社は筆頭株主になった人のものです。そのうち日本企業の大株主が軒並み中国人になるような気がして少し怖い気持ちもあります。
中国人はメンツを重んじる
とはいえ,自由市場が現代社会の基本スタイルです。そして,中国の潤沢なマネーが日本に流入する可能性があるということは喜ぶべきでしょう。そういう意味では今回習近平氏を国賓として招くべきでした。一方では有効ムードを演出しておいて,国賓待遇にはしないというある意味ちぐはぐな対応です。日本人の感覚だと国賓だろうがなんだろうが大した問題ではないでしょうが,中国人はとてもメンツを重んじる国民です。ですので国賓待遇かどうかは超大事です。
メンツとはなかなか難しい概念ですが、要は礼儀を尽くすことです。尽くすというのが大事で本来国賓待遇にできるのにしないのは礼儀を尽くしてはいないですのでメンツを潰す行為です。習近平氏自身としてははそんなことで怒るような器ではないでしょうが中国国民が気にするので習氏も大いに気にするでしょう。
中国国民に日本のETFを買ってもらおうっていうのに中国人のメンツを潰すなんて幸先が悪いです。国賓待遇には費用が2,000万円かかるとはいえ,2,000万円よりも1,400兆円を重視すべきです。
4月22日より日本と中国の金融当局者らが証券分野での協力を話し合うフォーラムの初会合が上海で開かれるそうです。会合を有利に進める為にも中国国民が日本のETF購入を促進する為にも習近平氏は国賓待遇にすべきだと思います。
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