つみたてNISAは政府が株価を吊り上げるために仕組んだ陰謀?
先日つみたてNISAの非課税期間が延長される可能性があるというニュースがありました。これまでは非課税期間は2037年までで最大20年だったものがこれからは2037年までに始めれば20年の非課税期間ということで事実上いつから始めても20年は非課税期間を享受できるという内容です。
これなんかは国民にとってプラスでしかないのですが卑屈な国民の一部は「国の陰謀」だと妄想を繰り広げています。例えばこの期間延長を報道した日経新聞のツイッターには下記のようなコメントがついています。
何故これを後押しするのだろうか…
何か必ず裏がある— ミカサ (@qbLTeMPPZUldP9b) November 22, 2019
【貯蓄から投資へ…#iDeCo の正体】
国の不正に使われ、塩漬けになる。いや、#サブプライムローン と同じ。この詐欺システムを追求し殺された、石井紘基衆院議員は「#日本病の正体」「崩壊したソ連に似た日本型官僚制社会主義」と暴いて見せた訳だ。#政治家石井紘基の見た風景https://t.co/5IUBzTAn6N— 箱コネマン (@HAKOCONNEMAN) November 22, 2019
ロジックとしては(ちょっとよく分からないので他のツイートなども参考に類推すると)国が国民に株を買わせて株価を吊り上げることで支持率を確保したいという陰謀のもとつみたてNISAの非課税期間を延長したというもののようです。サブプライムローンとか崩壊したソ連とつみたてNISAの期間延長のどこが似ているのか全く分からないですが,一部の人には同じように見えるらしいです。
ものすごい頑張って思考を寄せると,確かに日本株は日銀が大企業の株を買い占めておりその出口戦略がない今,日本株に連動するような商品をつみたてNISAで買い付けても悲惨な結末になる可能性はあります。
だったらS&P500や国債のように日本株と関係ない商品に投資すればいいものをそこまで調べる気がないのかは分かりませんが国の陰謀とツイートしているだけの人が一定数いるというのは悲しくなってきます。
政府ははした金を陰謀で巻き上げるほど暇ではありません
もし本当に国の陰謀だったとしてもそもそもつみたてNISAを利用しているのは100万人程度で年間40万円が限度なので最大でも4,000億円にしかなりません。日本市場全体の時価総額は500兆円程度なので,もし仮につみたてNISAを利用している人が全員日本株にフルインベストしていたとしても高々0.08%にしかならず,株価の下支えなんかになりようがありません。そういう意味でも陰謀な訳ないのですが上述の通りなんでもかんでも陰謀論に結び付けたい残念な人がいるようです。
普段株式投資を勧めてもよくある感想として「こわい」、「騙されている」ということをよく聞きます。「こわい」はまだわかりますがきちんと勉強すれば何がどの程度のリスクがあるのかというのは自分である程度覚悟できます。もう一つの「騙されている」は意味が分からないのですが,先述のツイートのように国や証券会社に騙されるというような意図でしょう。人を疑うのは間違ってはいないとは思いますがちゃんと複数のソースで勉強したり自分の頭で考えれば問題ないし,こう言っている人に限って銀行ローンを組みまくったら大手生命保険の高手数料の商品を買ったりしているのが謎です。
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