味の素は中年社員の再教育よりも新規に採用したほうが効率的と判断している
味の素が100名の50歳以上の管理職の早期退職を募集したことが先日話題となりました。対象となる社員は800名にも上ります。そもそも味の素は総社員数の半分が管理職と言ういびつな人事体系であり,人件費のかさむ中年社員のリストラは今後の生き残りをかけた経費削減策として当然の流れとも言えます。
話は変わりますが現在私は転職活動を再開していて,いい求人がないか探しています。転職エージェントを利用しており,エージェントの紹介求人や自分で色々検索して探しているのですが,なんと早期退職を募集しているはずの味の素が同時に求人も出していることが判明しました。しかも,工場オペレーターとかではなく正社員の求人です。大学・大学院を対象として,マーケティングに関する業務で年収は500万円~700万円となっています。これって,今回早期退職募集の対象になっている50歳以上の管理職が担当したって全然問題ないような職種に見えます。むしろ社内の人間の方が会社のことを知っている分有利にも思えますが,わざわざ新規採用しようとしているあたり味の素の人事のしたたかさが垣間見え,ちょっと身震いしました。
社会の成長に合わせることが出来ない中年社員はいらない
「早期退職の募集」と「新規採用」を同時並行していることから,味の素は今回の早期退職に該当する800名もの社員の中にはマーケティングができる能力がある社員はいないと言っているようなものです。マーケティング職と言うのは弊社にもありますが,企画力・統率力・提案力が必要な重要かつかなり難しい仕事です。ただ,こういう職種こそ社内のことを良く知っていて人脈もある中高年社員のほうが向いてそうです。プログラミングやAIなどの技術だったら分かりますが,こういった単純に個人の能力次第で中高年社員のほうが有利な職種を募集しているあたり味の素の中高年社員に対する評価が本当に低いことがうかがえます。
ここ1年で早期退職を募集した大企業
・Panasonic(何回目だよ)
・LIXIL
・味の素
・セブン&アイ
・みずほ証券
・朝日新聞
・日本ハム
・日産
・東芝
・コカコーラ
・協和発酵キリン
・富士通
・NEC— エンゲル (@bdlfnPIGH3oom6z) December 4, 2019
早期退職募集加速の流れへの対応方法
日本の大企業の特徴として新しいことを取り込むことにはなかなか判断しないくせにいったん周りがやりだしたら一斉に横並びでやりだすという特徴があります。そして一度流れが出来だすとその流れは非常に速いです。定年延長の流れも加速度的に進行しています。もはや近い将来70歳、75歳定年もありえるような感じです。早期退職募集も経団連会長や豊田章男社長が終身雇用の継続は難しいと言い始めたあたりからさらに加速したように感じます。おそらく,これからのトレンドとして,いったん45歳くらいで自分の働き方を見直す流れが来ると思います。そこまでに社内で結果を出せる人材になっていないといつクビにされても分からないような時代となるでしょう。いわゆる窓際社員と言うのはだんだん淘汰されていくと思われます。いざ,そうなったときに困らないように仕事を頑張るのもいいですが,資産運用や副業でリストラされても少なくとも金銭的には困らないようにしていくというのが今後必要な対応策となりそうです。
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