サウジアラムコが東京市場に上場した場合の配当利回りは最大5.8%
サウジアラビアの石油会社であるサウジアラムコが東京市場に上場を検討しているそうです。上場の目的は資金調達で同社の5%程度の株式をサウジアラビアおよび国外の証券市場に上場することを検討しているそう。
もともとは米国市場に上場を検討していたそうですが訴訟リスクから断念したそうです。というのも,オバマ政権時代に成立した「テロ支援者制裁法(JASTA法)」が成立したことにより,2001年の米同時テロの遺族らにサウジ政府に損害賠償を請求される可能性があるためです。同時多発テロでは実行犯19人のうち15人がサウジ人で,アラムコが米国市場に上場した場合,格好の標的になる可能性があります。
というわけで急遽有力視された日本市場上場説ですが,サウジアラムコの見解では同社の時価総額は2兆ドル程度とのこと。もし最大の5%が東京市場に上場されたとすると1,000億ドルで日本円で10兆円を超えます。東京市場全部の時価総額が200兆円くらいなので一気に5%も増える計算です。
サウジアラムコの配当利回りは最大5.8%
もしサウジアラムコが日本から買える市場に上場した場合ぜひ欲しいと思います。サウジアラビアは石油の採掘可能埋蔵量で世界2位(1位はベネズエラ)で,サウジアラムコの確認埋蔵量は2,685億バレルで2位のエクソンモービルの100億バレルの26倍です。圧倒的な優位性です。長らく完全な国営企業だったため技術的にはまだまだ伸び代が絶対あるはずで長期的に見たらいい投資先だと思います。
さて、気になるのはもし上場した場合の配当利回りです。サウジアラムコは現在は完全に国営企業なので決算情報は全く分からないのかと思っていましたが同社のウェブサイトを見たら普通にIRの情報を閲覧できます。
IRによると2018年の支払い配当金額は580億ドルだったそうです。日本円で6.1兆円を配当金で支払っていることになりこれはトヨタの営業利益の3倍もあります。
サウジアラムコは自身の時価総額が2兆ドルはあるとの見解を示しています。一方でこの2兆ドルという数字はサウジアラムコが独自に出している試算を元にした数字です。市場の読みとしては1兆ドルくらいなのではという読みもあります。
大雑把過ぎるかもしれませんが時価総額は1兆ドル〜2兆ドルとなりそうです。支払い配当金の総額は580億ドルなので配当利回りは5.8%〜2.9%になることが計算できます。
5.8%であれば相当高配当だしもし東京市場に上場するのであれば米国株なら引かれる現地課税の10%が当然発生しないのでその分もお得です。
IPOの公示価格次第ですが是非とも欲しい銘柄ですね。サウジアラムコ、エクソンモービル、ロイヤルダッチシェルあたりを持っておけば世界の石油利権の一部をほぼ満遍なくゲットしたことになります。
石油は環境問題や時たま起きる流出事故でだいぶ批判されていますが結局みんな電気は使いたいし車には乗りたいので需要がなくなることはなくこれからどんどん伸びていくでしょう。IEA(国際エネルギー機関)の予想ではこのままのペースでは2040年には現在の需要の1.34倍になるという試算もあります。
石油の需要がなくならない限り石油企業は健在で結果配当金という形でその利益の一部を享受できるのでオススメのセクターだと思っています。
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