リセッションよりも10年レベルの長期停滞のリスクの方がでかい
米国債の長短利回りの逆転や米ISM製造業指数が50を割ったりとリセッションの前兆とされている指標に不穏な空気が流れています。指標だけでなく,実体経済についても米中貿易戦争の影響もありドイツや日本や新興国で陰りを見せ始めつつあります。
ただ,リセッションは一気に来るので精神的にパニックになりますが,1年以内に株価は大体は回復するので,しばらく耐えているだけで大丈夫です。リーマンショックの時も大暴落が起きてから1年くらいで株価は上昇に転じています。昨年末の微暴落の時も1ヵ月程度で上昇に転じています。
米国株は長期に見れば右肩上がりであり,今後もその傾向は続くと信じている人にとってはリセッションは大した問題ではないのではないでしょうか。(あくまで,傾向が続く場合ですので,本当にそうなるかは別途監視する必要はありますが。)
リセッションよりも本当に怖いのは長期の経済停滞です。特にS&P500のようにほぼキャピタルゲインを狙うような投資方法の場合はもし実際に起きてしまった場合結構不遇の時代になるかと思います。
例えば,ドットコムバブルが崩壊したのは2000年8月ですが,その後2003年には株価が上昇に転じましたが,2008年にはリーマンショックが起きています。結局,2000年8月の株価にまで戻ったのは2013年のことです。
過去データからは米国株は20年保有すれば元本割れはしないとなっていますが,このように10年単位で低迷する時期がどうしてもあります。その後株価は大きく上昇して現在は2000年の高値よりも2倍になっていることを考えれば,13年株価が低迷していても長期保有すればいいだけの話なのですが,けっこうしんどいと思います。
世界的な低金利政策は長期経済低迷の兆候か
将来のことは誰にも分からないのですが,世界的に金利が低下している中でこのままダラダラと長期低迷していくというシナリオは決してあり得ないことではありません。すでに日本、ドイツ、スペイン、スイスではマイナス金利になっており,スイスに至っては45年国債ですらマイナス金利になっています。
金利が低いということはそれだけ資金の貸付先が少なくなっているということを表しているし,経済の大動脈である銀行の収益が徐々に悪化していくので負のスパイラルに陥っている状況です。
一方で,もし長期的な不景気にこれから陥った場合に有利になるのは高配当銘柄への投資です。長期に株価が低迷している時というのは裏を返せば,比較的安値で株を買い込むことが出来る機会とも取れます。そして,ドットコムバブル崩壊時やリーマンショックの時でも増配してくれていたような銘柄に投資すれば,長期に経済が低迷したとしても配当金の増配や少なくとも現状維持には期待できます。その場合株価はいまいちでも配当金は漸増していくので投資に対するモチベーションも保つことが出来ます。
世界経済が長期に低迷した時こそ高配当銘柄への投資が報われると思うので,愚直に投資資金の注入と配当再投資を続けたいと思います。
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