今回は人類発足史上の永遠のテーマに挑みたいと思います。
私が株式投資をしている目的のつまるとことは「幸せになるため」です。たとえ年間50万円の株式配当しかなかったとしても現在および将来的にも幸せであれば全然問題ないですし,年間500万円の株式配当があっても幸せでなかったら本末転倒と考えます。
また,偏差値至上主義の家庭で育てられたにもかかわらず出世の道を目指すことを辞めたのは,会社に就職してから出世している人たちを見ても全然全く幸せそうに見えない為です。
私は、市中に数多くある幸せ系の書籍を読み漁るのが趣味なのですが(変な宗教系の本は除く)その中で私の現在の結論ともいえるべきことについてまとめたいと思います。ちなみに幸せの条件の結論としては「内発的動機を持ち続けること」となります。
内発的動機を持ち続けること
内発的動機というのは「内発的」+「動機」という言葉の組み合わせです。「自分の本当の意思で」「やりたいと思うこと」という意味です。「内発的」ということがポイントで例えば嫌いな上司から無理矢理やらされている仕事のようなものではだめです。かといって完全に外的要因に支配されてはダメかというそうではなく,例えば家族や子供ができて「家庭を守る」と自分で強く思うようになった場合,これまで嫌いだった仕事が内発的動機に変貌する余地は残されています。家族でなくても例えば上司が尊敬できる人でその人の言葉に感銘を受けるなりして自分の本当の意思で仕事にやりがいを見いだせた場合内発的になりえます。
例えば私の場合でしたら
・株式配当で低ストレスな仕事につきたい
・ブログを書くこと
・楽器をもっとうまくなりたい
と言ったことは内発的動機に該当します。これらは特に誰かに言われて始めたことではなく自分でやりたいと思ったためやっています。
また,幸せであり続けるには最後の「持ち続ける」ということがポイントです。
内発的動機を持つこと自体は比較的容易にできます。しかしそれを「持ち続ける」ということは非常に困難であり,「内発的動機」を「持ち続ける」というのは非常に重要なポイントです。先ほどの仕事の例でも尊敬する上司からしばらくはいい影響を受けたとしても大体しばらくしたらもとの不満状態に戻る場合が多いと思います。
内発的動機を「持ち続けれなくなる」原因としては2種類あります。
①内発的の度合いが薄れてしまった。
②動機の対象を達成してしまった。
の2種類です。どういうことか見ていきます。
①内発的の度合いが薄れてしまった。
例えばダイエットを始めたとします。理由は好きな人に振り向いてもらうでも健康になりたいでもなんでも結構です。当初は強い内発的動機を持っているので幸せな状態です。ダイエットに取り組むこと自体が幸せと言ってもいい状態です。しかし時間の経過とともにこの動機が薄れてきてしまい「ダイエット欲<食欲、運動を怠けたい欲」となってしまった場合内発性が失われてしまうためダイエットは幸せでなくなってしまいます。その場合,ダイエットを遂行することは苦痛に変貌してしまいます。多くの人がダイエットを始めても最終的にはリバウンドしてしまう原因はこのプロセスにあると思います。
②動機の対象を達成してしまう
例えばまたダイエットの例で説明すると,10kgやせるという目標を達成した場合ダイエットに関しては目標を達成してしまったので内発的動機を持つということができなくなります。そのためダイエットに関して内発的動機に基づく幸せを感じることはできなくなります。この対処法としては「新たな目標を設定しなおす(-20kg減量とか)」別の内発的動機を設定する(ダイエットは完了したため)「好きな人に振り向いてもらう」ということで対応できます。
セミリタイアは達成するまでが一番楽しい?
株式投資でセミリタイアを実現というのは多くの投資家の到達点としている目標になっているかと思います。かくいう私も配当金により現在の生活レベルを維持したまま低ストレス生活を送ることを標榜しております。額の多寡を問わず投資している方ならわかると思いますが,この目指している期間って結構楽しいんですよね。(大きな含み損を抱え中の方は除く)。
「仕事を辞めたい」という強い内発的動機を持ちながら,自ら目標を設定してそれの達成に向けてコツコツと積み上げていくこの作業自体が幸せの条件と言えると思います。
しかも都合のいいことに(?)配当金の積み上げには非常に長い時間の努力が必要です。そのため,株式投資は内発的動機を「持ち続ける」ということについても好適な対象と言えると思います。
一方で,セミリタイアを達成してしまった場合,最初のうちはとても幸せな状態を体験できると思います。しかしセミリタイア生活に慣れてしまった後(数か月後か数年後かは分かりませんが)セミリタイアで幸せを感じることは困難になるかと思われます。なぜなら目標を達成してしまったため上記②の状態に陥ってしまうためです。セミリタイアを目指すという内発的動機が失われてしまうからですね。そこまでのセミリタイア熱の強さ、かけてきた時間・労力が大きいほどこの喪失感は大きいものがあると予想できます。
目標達成後の幸せの感じ方
そういう意味もあるため,私は投資の目標をセミリタイアとせずに「低ストレスな仕事につく」と設定しています。あえて含みを持たせることで,さらなる目標設定の際に足かせとならないようにしています。私の場合長期目標の達成は2028年(目標設定時から10年後)と設定していますので,まだまだ考える時間があります。ブログ村の他の方を拝見すると急激に配当金を積み増しすることができている方が散見されます。理由としては「もともとの原資が大きい」「給与とは別にブログ収入などがある」「相当な節制をしている」という場合があります。
そういった方の経験談をブログで見ているととても素晴らしい偉業だと感心しますし,非常に勇気づけられます。単純に読んでいて楽しいです。しかし老婆心ながら申し上げると,その分急激に内発的動機の達成に向かっているとも見ようによってはとることができます。その方たちは急激に目標を達成するほどの強い「セミリタイア欲」とでも呼ぶべき内発的動機に突き動かされていることが推察できます。きっと私の何倍も強い動機が原動力となっているのでしょう。
一人の読者としての感想ですが,そういう方々が,きたるセミリタイアの状態になった後にどのようなライフスタイルを選好するのか非常に興味がわいております。ぜひともセミリタイアクラスタの方々にはそういったことを記事にしていただければと思っております。(厚かましい限りですが)。
会社での出世に魅力を感じられなくなった理由として出世しても給料がたいして変わらないということがあげられます。
↓現在の職階と部長まで昇進した場合の給料を比較した記事です。
https://houbokulife.com/242-2/