ひろゆき氏の【論破力】を読んだ感想①

西村博之氏の【論破力】はサラリーマンなら一度は読む価値のある本

会社でも普段の生活でも理不尽な言いがかりをつけられることが多々あると思います。明らかに自分が悪い場合は普通に謝ったほうがいいと思いますが,こちらに非がない場合や相手のほうがよっぽど非がある場合は堂々と論破したいものです。

先般自衛隊の哨戒機が韓国軍からレーダーを照射された問題が話題になっていますが,日本側の主張のほうが証拠がそろっていてすぐにも論破できそうですが,なかなかそうはならないのが歯がゆいところです。今日はこのレーダー照射問題を例としてゆろゆき氏の【論破力】で紹介されていて普段でも使えそうなことを紹介したいと思います。

意見を言わずに事実を言う

今回防衛省は動画公開前に韓国側と非公式でテレビ会議を行っており,その中で照射されたレーダーの周波数の形の特徴と,すでに持っている韓国戦のレーダーのそれが一致することを韓国側に伝えそれを根拠に謝罪を求めました。それに対して韓国側の反応はデータを韓国でも分析したいという理由でデータの引き渡しを要求したそうです。韓国側としては時間稼ぎが狙いかデータをねつ造して公表してやはり時間稼ぎすることが狙いでしょう。この件はその後平行線になってしまったそうですが,なぜその場で両方のデータが一致していることを示すようなデータを防衛相が提示しなかったのか正直謎です。【論破力】では,「事実に対抗するのはものすごく難しい」と書かれています。両方の周波数が一致したと言うだけでなく一致していることが誰にでもわかるようなデータをその場で示せば韓国側でも分析したいみたいなあほな言いがかりをつけられずに済んだかもしれません。もし防衛省がそこまで準備していなかったのだとしたらあまりにも準備不足です。

必ずジャッジをつける

その後交渉が決裂したため日本側は動画を公開することになりますが,なぜ防衛相は動画に英語のキャプションをつけなかったのでしょうか?【論破力】では,「目の前の相手と討論することよりも見ている人に自分をどうプレゼンするか」だと述べられています。この問題の場合ジャッジになり得るのは世界中の普通の人の世論でしょう。もしも韓国側が一生非を認めなかったとしても(その可能性は高い)世界中の人の大部分が日本のほうが正しいと思ったら日本の勝ちです。動画が明らかにレーダーを照射されていることが分かるような(例えば船から目に見える光線が出ているとか)なら分かりますが,防衛省が公表した動画を見ただけでは一般人にはレーダーが照射されているかどうかよく分かりません。字幕を見るとようやく日本のほうがなんか正しそうだなと思えなくもないのですが,日本語が分からない人には字幕はちんぷんかんぷんなのでそれも叶いません。どうせ動画を公開するならせめて英語だけでも字幕をつければよかったのにと思います。これも時間がなかったからという理由でつけなかったのであれば準備不足です。というか本当に勝ちたいのなら今からでもいいので英語版、中国語版など主要言語の動画を作成して公開すべきだと思います。

相手の議論のあらを見つける

その後韓国側も動画を公開することになるのですが,動画の中で使われている日本の哨戒機が韓国戦のものすごく近くを通っているように見えるサムネイルは実は合成だという話です。ひろゆき氏は普段討論番組などで相手の議論のあらを探してそれを徹底的に追及するということに楽しさすら感じているそうです。なぜか合成画像の件は日本でもほとんど報道されていないのですが,これも改めて英語の字幕を入れて動画にして世界中に公開すべきです。

まとめ

ここに紹介したのは【論破力】のごくごく一部の内容なのですが,同書にはひろゆき氏が子供のころから編み出し、実践している相手を言い負かすためのノウハウがたくさん紹介されています。そもそもひろゆき氏は相手をいかに論破するのかが好きだそうで,子供のころから論破好きの友人とどちらが相手を論破できるか競う遊びをしていたそうです。本を読んでいると「さすがにこいつやべぇな。。。」と思うようなエピソードもいくつかあるのですが,普段自分が悪くないのに言い負かされている私からすると勉強になることばかりで久しぶりにいい本を買いました。内容もとても読みやすく1時間もあれば読了できます。

徴用工の話でもそうですが,日本側には「正しいことを言えばそれがそのうち認められる」みたいな性善説を前提に物事を進めているような感じがします。ひろゆき氏は、人間として完璧であるということはそもそも成立しないと考えているそうで,逆に今回のような事件のアドバイザーとしては結構適任なんじゃなかろうかと思います。防衛庁は今からでも遅くないので動画に英語の字幕を付けて韓国側と交渉する際はひろゆき氏を特別論破顧問に招聘して冷静に対応してもらいたいものです。

さて,論破力を読んだ感想はまだまだあるのですが,長くなってしまったので続きはパート②に引き継ぎたいと思います。

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