自動運転技術はもうそこまで来ている
イーロンマスクがまた面白いことを言っています。なんでも2020年中に,ロボタクシーネットワーク(robotaxi network)なるものを立ち上げることを目標にしているそう。テスラの自動運転技術が搭載された電気自動車を買うとUberやAirbnbと共同して,テスラの共有アプリを使って持ち主が使用していない時には勝手にタクシーのようなことをしてくれるというものです。
Can Elon Musk’s robotaxi plan help Tesla owners make $30,000 a year?
マスク氏はこの共有システムにより年間30,000ドル稼げると豪語しています。30,000ドルと言えば300万円以上ですので,もし実現したら最高ですね。しかも,2020年中にと期限まで明確に言っています。2020年といったら来年です。とんでもないビックマウスぶりです。
今回の話はいつものイーロンマスクの妄想のようなビックマウスの域を出ないでしょうが,自動運転の技術はたしかに日進月歩で進んでいていつかは勝手にタクシーしてくれる車が出ることは十分あり得ると思います。そうなったらぜひとも買ってみたいですね。
トヨタも自動運転技術に注力しており,単純なコースをぶつからないように走るということはすでに可能になっています。実際の道は歩行者がいたり,標識があったりともっと複雑ですが,近い将来自動運転技術は必ず実現するでしょう。
事故の時は誰が責任をとるのか
「Can Elon Musk’s robotaxi plan help Tesla owners make $30,000 a year?」の記事でも述べられていますが,自動運転となるともし事故が起きた場合いったい誰が責任を取るのかという哲学的な問題が想定されます。現在だと事故の責任は当然運転者にあるわけですが,自動運転となると責任が運転者なのか車メーカーにあるのか非常に難解な問題です。
個人的な見解では近い将来人間が運転するよりも安全な自動運転の車というのは実現すると思います。平成30年度の自動車事故での死亡者数は3,532人でした。1日10人ペースです。現状相当な数の人が事故で亡くなっているいると言わざるを得ません。AIの技術は画像認識の分野ではすでに人間を超えており,もっと技術が発展すれば交通事故での死亡者数を減らすことが出来るに違いありません。社会問題にもなったあおり運転も自動運転が全車に搭載されたらなくなります。
とはいえ,事故を完全に0にすることはできないだろうと思われます。自動運転での事故の場合でも金銭的なことは任意保険などの商品がすぐさま開発されるに違いないでしょうが,もっと感情の面での責任の所在が不明瞭です。
近年AI技術が急速に普及してきて,世の中の半分くらいの仕事はなくなると言われています。この手の話は沸いては消えてというのが常ですが,AI技術に関しては結構リアリティあると思っています。かなり革命的なことが起ころうとしている中で,世間一般の議論というのは全然進んでいないように感じます。
例えば,もし仮にAI技術により従来の半分とか10分の1に交通事故を減らせるようになったとします。それでも車が好きで自分で運転したい人は,自動運転技術に頼らず自分で運転したいでしょう。そういった人に自動運転技術搭載の車を推奨あるいは義務化すべきか。非常に難しい問題です。交通事故を減らすことを取るか個人の趣味嗜好を取るかの問題であり比べることができません。AI技術が発展すると同様のいわば哲学的な問いがどんどん増えてくるでしょう。マスコミ等を通じてAI正しい知識がもっと普及して使用方法について議論されるといいと思います。
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