就職活動の倫理協定改定で大学生活も就職活動に追われる!?

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経団連、就職活動開始時期ルール(倫理協定)の撤廃を示唆

経団連の中西宏明会長は2021年以降入社の学生の採用活動に関し、経団連会員各社を対象に面接の解禁時期などを定めた就職活動ルール(いわゆる倫理協定)を廃止する意向を表明しました。

現行のルールでは学部3年生(修士1年生)の3月に会社説明会、6月に面接を解禁することになっています。
あくまでも紳士協定なので罰則はありませんが、学生に人気のある企業は基本的にこの協定を守るためけっこう拘束力は強いです。
外資系企業等経団連なんか関係ない会社はガンガン無視して就職活動を始めます。

ちなみにルールは変則的であり私が就職活動をしていたころ(2012年~2013年)は2012年12月に説明会が解禁、2013年4月には面接が解禁(だったような)気がします。少なくとも現在よりは数か月早かったです。

解禁時期の撤廃により,就活の前倒しが懸念される

なぜこんなルールがあるかというと、ルール定めないとどんどん就活が前倒しになるためです。どの企業も優秀な学生を獲得したいという需要と、学生は学生でてっとりばやく内定をもらって安心して遊びたいという需要がちょうどマッチするんですね。

私も就職活動していたのですが,その時はっきりと就職階級社会が形成されます。はっきりいって気持ち悪かったです。その時の様子はざっくりとこんな感じです。

就職勝ち組(全体の5%くらい)
部活などで華々しい成績を残していたり、異常なまでのリア充
内定獲得率(内定/エントリー数)80%以上で有名企業の内定をほしいままにする王侯貴族就職普通組(全体の70%くらい)
特に華々しい業績はないコミュ力は普通~上位層
内定獲得率(内定/エントリー数):10%~40%。
普通に友達がいて普通にコミュニケーション能力がある。基本的に真面目に勉強しているため超有名企業ではないがそこそこの有名企業の内定を1~3個程度持っている。
ちなみにこの層は一番人口が多いためこの中で少ない内定の数を競ったり,内定が出た速さを競ったりと不毛な比較をしている。

就職オワコン組(全体の25%くらい)
学内ではそこそこの地位を獲得しているが,性格等が悪いためまわりが空気を読んでいるだけという人たち。もしくは異常なコミュ症。
内定獲得率(内定/エントリー数): 0%。
ひとおり就職活動をしたのちに「実は大学院(博士課程)に進みたかった」というこれまで聞いたこともないことを突然言い出して進学しだす。

私が就活してたころは就職活動が本格化すると学内がこんな雰囲気になりました。
大学生なんて一部のすごい人を除いて全員承認欲求の塊なので、そこに就職活動と言う分かりやすくインスタ映えする行事をぶっこんだら全員虜になります。

特に日本の就職活動は横並び主義のため、差がはっきり出やすく学内が殺伐とします。

モラトリアムの消滅によりますます金太郎飴みたいな人材が増殖

話がそれましたが、倫理協定が撤廃された場合、就職活動は学部3年生(修士1年生)の春~秋ごろには始まることが想定されます。実際は就職活動が始まる3か月~半年前くらいには学内セミナーなどが始まるので就職活動自体はもっと早まるでしょう。

下手したら学部1年とか2年生のうちからSPI対策や企業研究みたいなことをする大学生活が始まるかもしれません。そんなことしても同じような人材が大量発生するだけで全然面白くないと思いますが,減点主義の現在の日本企業ではミスしない人材が好まれるのでいいのでしょう。

そもそも採用プロセスが長すぎ

倫理協定うんぬんの前にそもそも日本の就活は採用プロセスが長すぎだと思います。
新卒採用の基本的な流れは以下のようになります。

① 会社説明会(大学のランクで「足きり」される場合もあり)

② 筆記試験(SPI or/and 論文)

③ 1次面接(人事)

④ グループディスカッション

⑤ 二次面接(技術担当)

⑥ 最終面接(役員)

以上の工程は一番長いパターンですが、会社説明会なんかも入れたら選考工程が少ない会社でも3工程、普通の企業で4~5工程はあります。学生は大体50社~100社くらいエントリーしますので一挙にパンクします。

就職活動が勉学を圧迫すると就活否定論者は言いますが,その通りだと思います。
ごく一部の自分に自信がある人を除いて,周りと同じくらいの企業数を受験しないと不安でしょうし,目先の勉強欲より,卒業後の進路の不安の方が勝るでしょう。

さらに企業の採用担当者はエントリー数を増やすことを目標にしているため、学生が絞れるよう努力することはありません。若手のころにリクルーターとして出身大学に行ったことがありますがその時人事から渡された資料できるだけたくさんの方にエントリーしていただき母集団を確保することがリクルーターの使命です。とはっきり書かれていました。

まとめ

就職活動のルール撤廃自体は良いと思いますが,企業は学生が判断しやすいように自社を差別化する工夫をするべきです。そうではないといたずらに学生のエントリー数が増えていくだけです。
私が就活していた時の企業のトレンドとしては「グローバル化」、「コミュニケーション能力」、「コンプライアンス重視」を特徴としてかかがる企業ばっかりでした。これらの言葉自体が既にあいまいですし,こういった情報だけで志望会社を絞り込むのは不可能に近いです。
それでいて学生には,「なぜ弊社を希望したのですか」という良く分からない質問をするのでプロレスみたいな感じですね。


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