【若者悲劇】奨学金に保証料が強制徴収でますます世界と逆行

平成30年度以降にに奨学金の申請が認可された人を対象に保証料制度が実施されることになりました。従来の制度だと銀行で借金するときのように保証人を立ててもし本人が返済できない場合は保証人から徴収するというものでしたが,近年奨学金を返せない人が急増しており,奨学金制度自体の存続が危うくなってきているという背景があります。

奨学金を運営している日本学生支援機構のサイトによると,保証料の支払いについて

「毎月の奨学金から差し引く方法で支払います。これにより、振り込みに行く手間や手数料をかけずに保証料を支払うことができます。」

とあたかもお手軽便利みたいな感じで書かれていますが,例によって気付かないところで若者から搾取するというパターンに過ぎないことは明らかです。奨学金には第一種奨学金と第二種奨学金の2種類があり第一種奨学金は金利がかからないので私ももらっていました。ところが,この保証金制度が導入されたことで第一種奨学金でも奨学金を借りるだけで損をすることになります。例えば月額64,000円で貸与機関72カ月、総額4,608,000円の奨学金を借りた場合,従来であれば借りた額そのままを返済すればよかったのですが,今度から保証料という名目で毎月の奨学金の振り込み額から2,820円天引きされます。合計で20,3040円です。実に貸与額の4.4%が保証料という名目で引かれることになります。米国株、例えばアルトリアグループに投資すれば4%くらいのお金がもらえるので逆アルトリア状態です。

そもそも諸外国で奨学金というのは返済不要の給付型のものが普通であり,日本のように借金を負わせてしかも利子まで取るなんて言うのは異常なことです。安倍総理も給付型奨学金の拡充について前向きに検討することを数年前まではよく発言していましたが,結局全然話進まないうちに話自体聞かないようになってしまいました。

背景には少子化が進むにもかかわらず高等教育の割合を増やそうとした過去の政策があります。結果、「大学全入時代」と呼ばれるようにどの大学でもいいのであれば誰でも大学に入れるくらいまで大学全体としての入学倍率は低下しました。そのため,大学卒業の肩書を持った人が大量に生まれました。今大学生は余っているのです。

一方で政府は国費留学生制度と言って外国の留学生を日本がお金出して誘致するという制度は継続しています。月額約14万円ものお金や旅費なども支給されます。もちろん返済する必要はなく本当に奨学金です。背景には一向に進まない国際化を少しでも進めたいという思惑があると思われます。ちなみに私は国費留学生制度自体に反対しているわけではありません。平成30年における国費留学生総数は9,423人で月額14万円としたら一月に13億円です。その他の経費もかかるので13億円よりもっと実際はお金かかっていると思われます。13億円といえば個人の感覚からしたらすごい額ですが,全体の予算からしたらゴミみたいな金額です。彼らは日本のお金で長期に日本に滞在するわけですから少なからず日本のファンになるはずです。そして,世界的に見たらまだまだ日本の大学を卒業したら超エリートです。本国に戻るなどした場合それなりの地位につく可能性が非常に高いです。実際私の知り合いにも若くして教授になった人がいます。そういう人が少なからず日本のファンだということはこの先の日本にとって非常に有利に働くでしょう。もちろん必ずしもファンになるわけでもないし何か目に見えるリターンがあるわけではないですが,トータルで見たら全体的に非常にいい投資だと思います。

さて,何が言いたいのかというと様々なことは需要と供給で成り立っています。今日本で大学生になるということは平均的に言うと余っている側の人間になるということです。もちろんそれでも学びたいことがあれば進学するのは素晴らしいと思いますし医者や看護師みたいに圧倒的に需要大の分野もたくさんあります。私が大学進学を決めた時はこの需要と供給という感覚を全く考えてなくてただなんとなく人より勉強ができたから大学に進学しただけです。もちろん大学に行けるだけで非常にありがたいことですし色々支援してくれた人にはとても感謝なのですが,今思うとあまりに何も考えていなかったなと自分で反省しています。少なくとも今後の人生はもうちょっと俯瞰で考えて行きたいなと思います。

ちなみに,今中学生に戻ったとしたら高専(高等専門学校)に行くのが一番良かったなと思っていますが,その理由についてはまた別の記事で書きたいと思います。

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