ギャンブル依存症と脳の関係

【株に応用できるか】ギャンブルにはまった時は脳の特定の部分が活性化している

東北大大学院の飯島敏夫教授(脳神経科学)の研究グループはラットの実験で脳の中にはリスクを好む領域があり,この部分の活動を抑制すればリスク選好の行動をしなくなることを突き止めました。研究によるとギャンブルをしているときは前頭眼窩野と島皮質が活性化しているそうです。

本研究はギャンブル依存症を対象にした研究ですが,個人的には株式投資にも応用できるのではないかなと思っています。例えば,急落している株を買って短期的に一儲けしようと考えるのはほとんどギャンブルに近いと思います。成功すれば確かにもうかりますが,成功率は高くなく,大抵損をします。また,そこまでいかなくてもアクティブファンドに投資しようとするのもある意味ギャンブルです。世界中のアクティブファンドが長期的に継続して市場平均に勝てていないことを踏まえれば,程度は低いかもしれませんが,ギャンブルと言えます。なにか投資しようと思ったときに前頭眼窩野と島皮質が活性化しているような気がしたら一回落ち着いて考えたほうがいいかもしれません。それはギャンブル的な投資の可能性があります。また,なんらかの方法で前頭眼窩野と島皮質の活動を抑制することができれば賢明な投資だけを実行できるかもしれません。

飯島教授らの研究内容

飯島教授らは喉が渇いた状態のラットをケージに入れて実験を行いました。ケージには2つのレバーがあり,1つは押せば100%の確率で水が2滴出てくるレバー、もう一つは押すと50%の確率で水が4滴出てくるレバーです。50%の確率で4滴水が出てくるほうがギャンブル的と言えます(まさにアクティブファンド)。結果,何も操作していないラットでは82%の確率でギャンブル的なレバーたたく結果が得られました。人はネズミのような哺乳類から進化したと言われているので,その時代からギャンブル選好的であったのかもしれません。
一方で,前頭眼窩野と島皮質の活動を抑える薬を投与したラットでは優位にギャンブル的なレバーをたたく回数が約40%まで減りました。結論として,前頭眼窩野と島皮質とギャンブル選考性に相関が見られることが解明されました。まだラットの段階の実験ですが,今後人間に対しても研究が進むことに期待です。

人間とラットで大きく異なる点は一度落ち着いて考えることができる点だと思います。

ラットの場合は反射的にギャンブル的なレバーに手を出してしまうかもしれませんが,我々人間は考えることができるので,前頭眼窩野に血流が集まっていると感じた場合は実際行動に移す前に一回落ち着いて本当に実行するか考えたほうが賢明です。

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