配当金生活に向けて2020年は配当金を一部使っていきます

高配当配当金投資法のリスクとは。配当金生活をするには使うことにも慣れる必要がある。

私は高配当銘柄に投資して配当金を得ることを投資方針としています。米国株は長期的に右肩上がりであり,さらに高配当銘柄は市場平均にアウトパフォームするというデータもあるので市場平均に勝てたらいいなと少しは期待してはいますが,市場平均にアウトパフォームすることが目的の第一義ではなく,高配当銘柄に投資して配当金を貰って配当金生活をすることが目的の第一義です。

定期的な配当収入+市場平均に勝てる可能性もあり 株式投資においては十分に分散された米国株式,例えばS&P500に連動するETFであるVOO...

配当金生活とは読んで字のごとく,配当金で生活費を賄うことですが,実際に配当金生活をするには結構考えることは多いです。

貰った配当金は全額配当再投資すべきなのか?

投資の基本的な考え方として配当再投資というものがあります。受け取った配当金を再度投資に回すことです。配当金で買った株はただで貰ったようなものだし,そこからさらに配当金がもらえて株を買うという無限ループが構築できます。ジェレミー・シーゲル著の株式投資の未来でも,「配当再投資はリターンの加速装置(アクセル)」と述べられています。私もこれまで当然のように配当金は再投資に回していました。それ自体は全く苦ではなくむしろただでもらえた配当金でさらに株を買ってさらに配当金を貰えることに喜びすら感じて脳汁(アドレナリン)が出るくらい楽しいことです。私はRPGゲームでもストーリーを勧めるよりレベル上げをするほうが好きな変人なので配当再投資と言うのはむしろ大好きな行動です。ただ,色々考えた結果あえて,配当金の一部については再投資することを2020年は辞めようと思います。

配当再投資は基本中の基本であり,リターンのアクセル

配当金投資法のリスクとは?2020年は配当金の1割を使います。

配当金生活を目指した投資は基本的に高配当個別銘柄に投資することが多いです。S&P500は分配金が少ないので配当金生活をしようと思ったら莫大な資産が必要ですし,高配当ETFと言われている銘柄も,一部の高配当銘柄にはやはり利回りで劣ってしまいます。以上の特徴から,個別銘柄を一部なり全部なり保有することになるので,リスクとしては固有の企業の業績悪化,倒産といったケースが着目されがちです。もちろんこれらもリスクなのですが,特定の企業の業績が将来どうなるかなんて誰にも分からないので,あまり考えても仕方ないです。また,対応としてもきちんと分散するとか一部ETFを組み入れるなどすればある程度万全です。

一方で,あまり意識されていないリスクとして配当金を積み上げていった遠い将来,果たして積み上げていった配当金を使えるのか?ということがあります。

配当金を積み上げていく作業は前述の通り,とても楽しい作業です。また,一部の入金力がとんでもない人を除いて,実際生活費を賄えるようになるにはとても時間がかかるのでそのうちに配当金を積み上げていくこと自体が目的になってしまうのではないかと危惧しています。つまり,配当金>生活費となっても生活費に回すことをせずに配当再投資をしてしまうというリスクです。これでは本末転倒です。

米国株を始めてからというものどうしても日本と諸外国を比較してしまうのですが,なぜこんなにも日本株と米国株でリターンの違いが生まれてし...

配当再投資の有効性を紹介する実例としてよく上げられるロナルド・リード氏がまさにこのリスクの実例です。リード氏はガソリンスタンドの店員や百貨店の掃除夫などの仕事をして生計を立てていましたが,ものすごい倹約家で倹約したお金を株式投資に回していました。彼はP&GやJ&Jなど,自分が馴染みを持っているブランドで配当を出している企業を中心に投資していました。結果として,92歳で亡くなった時には配当再投資の効果もあり10億円近い資産を築いていたそうです。

リード氏はいい例としてよく引き合いに出されるのですが,私の考えでは最悪です。お金は使ってなんぼだと思うので死ぬまでいくら貯めようが使わなければ価値がありません。ただ,リード氏の気持ちはよく分かります。倹約したお金で株を買って資産を積み上げていく喜びはとても楽しいです。米国株村の方でも,すでに年間配当金が何百万円もあるのにまだ配当再投資している人もいます。せっかく配当金を積み上げてもその楽しさゆえにいつまでもやめられないというのは誰にでも起こりうることだと思います。

受取配当金を果たして配当再投資ではなく生活費に回すことが出来るのか 米国株を長期に保有すれば誰でもお金持ちになれる可能性があるというの...

2020年は受け取った配当金の1割を生活必需品の購入に充てます

こういったリスクを非常に危惧しているため,2020年は一部,あえて配当再投資を辞めようと思います。具体的には受取配当金の1割を生活必需品であるトイレットペーパーやシャンプーの購入に充てます。2020年の受取配当金は50万円くらいになりそうなので,年間5万円を再投資せずに消費します。

具体的な方法としては,四半期に一度

その期間に貰う予定の配当金を算出
その1割を円に変換
現金化して生活必需品をまとめ買い

しようと思います。この方法,実質的にはその分の生活費を投資に回さなければいいだけなのではっきり言って完全に無駄な作業なのですが,配当金を積み上げても使えないリスクを回避するためにあえて無駄な作業をします。1割と言うのは現時点での数字で実際やってみて少し変更するかもしれません。この方法,配当再投資法ではなく,配当トイレットペーパー法と名付けました。私の個人的な見解では,配当金は投資のリターンのためというよりは生活を豊かにするためのツールですので2020年はそのための行動をしていこうと思います。

株式投資の未来要約【第一章:成長の罠】 米国株投資をするならジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」は出来れば読んでおいた方がいいです。と...

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