完全な配当セミリタイアにこだわらなければ結構ハードルは低い
配当金をKPIとした投資法はアメリカなどの高配当銘柄に積み立て投資することで配当金を積み増すことが目的なわけですが,ひとつ考えなければいけないことがあって,いったいいくらまで積み立てすればよいのか?という問題があります。
例えば2億円くらい資産があったとすると年4%の配当利回りの銘柄を買えば年間800万円ももらえます。年間800万円あれば十分すぎるのでなにも考えなくていいですが,当然ながら2億円も持っている人はほぼいません。
配当金を主たる収入としてセミリタイアを目指している人は5000万円を1つのバロメーターとしているようです。5000万円であれば4%で年間250万円です。5000万円を積み立てている間の増配も考慮すると年間300万円を超えてくると思うので贅沢しなければ生活できるでしょう。また,スポットで働けば手取りで400万円くらいにはなるのでこれまた十分と言えます。
ただ,5000万円積み立てるのは決して不可能とは言わないですが,5000万円積み立てるのは普通の人にとって非常につらいと思います。
現実的な目標は40歳で積み立て総額1500万円か
投資の目標として多くの人は完全にリタイアまではしなくてもいいと思っているのではないでしょうか。私も休日とか予定がないとソワソワする社畜脳にすっかりなっているので,配当金を積み増すことで心の余裕を得て本業のストレスを低減することが投資の主な目的です。
会社の同僚で米国株を始めた人もやはりそこは同様で完全に辞めたいという人は一人もいなくて,私のように配当金という心の支えを持つことで全体主義的な社畜文化に耐えたり,
老後の貯えにしたいという人ばっかりです。
そこで誰でも達成可能そうな目標として40歳で1500万円積み立てるというのを提唱してみます。22歳で働き始めるとしたら年平均83万円積み立てたら達成可能です。若手で給料が安かったとしてもそこまで節制しなくてもボーナス全額(+給料)を投資すれば誰でも十分達成可能だと思います。1500万円でも配当利回り4%あれば年間60万円にもなります。
40歳以降は子供の養育費や家のローンなどの出費も増えると思われるので配当再投資のみでいっさい追加投資はしないとします。米国株式の配当再投資を含めたトータルリターンは過去200年の近似直線を使って年6.6%%とするとたとえ40歳以降いっさい追加投資しなくても60歳の時点で5383万円にもなります。そして配当利回りが4%とすると年間配当金215万円ももらえます。一方で米国株の中には連続増配銘柄がたくさんあります。20歳時点購入した配当利回り4%の株は年平均3%増配したとすると60歳時点で買値に対して配当利回り12.6%にもなります。
増配を考慮すると60歳時点での全買値に対する利回りは4%よりも増えることが容易に想定されます。かなり低めに見積もって全体の配当利回りが6%になったとすると年間受取配当金は323万円にもなります。多分購入銘柄や運が良ければもっと増配してくれる可能性も十分あり得ます。
年間300万円以上あれば年金をもらうまでのつなぎには十分なります。
これが40歳までに1500万円積み立て投資できればその後追加投資しなくてもできるというのは大きいと思います。
ちなみに,40歳時点で2000万円積み立て投資できれば同じ計算をして60歳時点で7181万円、配当金は利回り4%で287万円、6%で431万円にもなります。
40歳時点で1500万円~2000万円積み立てるというのが一般人にとって現実的で目標とするのにも好適な投資額なのではないでしょうか。
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