投資成績の良かった人第一位は「亡くなっている人」。長期ほったらかし投資法こそ最強である理由

投資って頻繁に売買したり勉強したりがめんどくさいと思っている人に朗報か

某投資セミナーで配布されたとされる資料の画像が話題になっています。ネット証券会社のフィデリティが2003年～2013年の顧客パフォーマンスを調査したところ，投資成績のよかった人の属性は1位：亡くなっている人、2位：運用しているのを忘れている人だったということです。

頻繁に売買するということはそれだけ売買手数料が発生するということでほったらかしている人よりも多く稼ぐことが出来なければむしろマイナスになります。そのためこのような調査結果が出てきたのだと思われます。2003年～2013年というのは米国株ですらあまり相場が上昇していない期間だったので短期売買投資家にとってはより厳しい期間だったせいもあると思います。ただ，全ての期間で同じことが言えるとは限りませんが，長期ほったらかし投資が最適解の一つであるということを示したいい例でしょう。

投資や経済が趣味でもない限り頻繁に売買したり，世の中の動向をつぶさに観察するというのは面倒くさいと思います。普段投資を勧めていても「株式投資って日々の値動きを見なきゃいけないんでしょ？」とか「私はあほだから会社の経済指標とかを考えるのヤダ」とかいう意見をよく聞きます。

今回のこの調査結果や，様々な投資本にも「短期売買よりも市場平均を機械的に買って長期保有することが投資家のリターンを最大化する」と謳われていますのでそういった日常の操作が煩わしい人こを米国株長期投資というのはおすすめです。20代、30代の人が老後資金をためることを目的にするのであれば，必然的に少額からの長期積立になるのでただ貯金しておくよりも圧倒的に有利になる可能性があります。さらに，日本経済の先行きが不透明（むしろ暗い）現在の状況では給料を日本円でもらってそれをそのまま日本円で保有しておくよりも一部をドルで運用することは将来のリスクを低減するという言う意味でも非常に価値があると思います。

私は老後資金をためるというよりは不労所得を得ることを目的に投資をしているので高配当個別銘柄を買っていますが，多くの人はただ貯金しておくだけでは不安で投資でお金を増やしたいけどはよく分からないし勉強する気もないという状況の人が多い気がします。S&P500のような市場平均をただ保有し続けるというのはとても退屈ですが，逆に言うとそういうあまり手をかけたくない人にとっては好適な投資法とも言えるのでお勧めです。