パワハラを減らす方法

パワハラを減らすにはパワハラ上司の弱みに付け込むしかない

再雇用の延長制度を伸ばす法制度はびっくりするほど早く進みましたが,職場での労働環境(長時間労働・パワハラ)を抑制する対策は一向に進んでいません。

一応最近になって長時間労働に対する制度が改定されましたが月100時間の時間外労働も条件付きで認められていたりしていてはっきり言って全然改革になっていないです。逆に長時間労働に法的根拠を与えたような感じです。

しかし労働時間については微々たるものですが対策が進んでいるだけまだましでパワハラ問題については全く進んでいません。厚生労働省によると,

「人によりパワハラの受け止め方が異なり業務上の「指導」とみられるケースもあることから会社側の責任を明確に問うことは難しい」

ともっともらしいことを言っていますが,パワハラをするようなマネジメントスキルの低い人を管理職にしてしまうことが根本的な問題です。

27年末に過労自殺した電通の新入社員、高橋まつりさんも、「君の残業時間は無駄だ」などと上司のパワハラをうかがわせるメッセージを残していたと報道されています。恐らくもっとひどいことを言われていたでしょう。パワハラ+長時間労働は本当に害です。

さて,弊社でも「君の残業時間は無駄だ」のような言葉の暴力は日常茶飯事であり,(というかもっとひどい言葉の暴力が日常茶飯事)直属の先輩はついに退職してしまいました。徹底的にやられていた彼は最後の方は「死にたくなってきた」と言っていたので大事になる前に退職してくれて本当によかったです。

先輩は辞めてしまいましたがそのパワハラ上司はまだいます。先輩ほどではないですが私も結構やられていました。先輩がいなくなったことで今度は私の番かと半ば諦めのような覚悟をしていました。しかし,蓋を開けてみるとアタリが強くなるというよりはむしろ若干マイルドになったような気がしています。まだ1か月の現象なので楽観視はできないですが,いい傾向です。

この態度の変化が職場でのどうしようもないパワハラを減らすヒントになると思いましてなぜなのかについて考察してみました。

パワハラ上司に良心はない

まず大前提としてパワハラをするような人大なり小なりサイコパス(他人がどうなろうが全くどうでもよい)のような人格のため,先輩が退職して良心が痛んだとかそういう可能性は絶対にありません。

そのパワハラ上司も誰に対してもパワハラをするわけではなく逆に気持ち悪いくらいへりくだる場合もあります。例えば女性社員、その上司より地位が高い人、年配の社員です。丁寧に扱われている人の共通点を探すとすべて敵に回すと上司に実害が出る恐れのある人だということが言えます。

・女性社員

→敵に回すと女性社員のコミュニティー全体を敵に回すので巡り巡って進退に影響がでる恐れがある。

・地位が高い人

→敵に回すと出世に響く

・年配の社員→人数が多いので女性社員と同じ理屈で敵に回すと巡り巡って厄介

最近当たりがマイルドになった理由

以上を踏まえてなぜマイルドになったのか考えてみます。私が現在担当している業務はかなり特殊で社内はもちろん日本中探しても同じことをやっているところはありません。そして膨大なデータを扱うので全部を誰にでも分かるようにマニュアル化するのは不可能で引き継ぎには最低2年はかかるでしょう。本当は5年くらい欲しいところです。

これまでは先輩と2人でやっていましたが,先輩がいなくなったので今は私一人です。実際の各論の業務は何人かで分担していますが,細かい部分も含めた全体感や過去の経緯を把握しているのは私だけです。そして,先輩が退職したタイミングと同時期に私が異動希望を出したことは当然上司も把握しているので現体制に不満を持っていることは分かっているはずです。

異動活動体験記① 私は2020年までに低ストレス生活を実現すべく転職または異動を目指しています。実際には2019年中くらいには転職(異...

昨今の求人倍率が非常にいいことも報道で知っているはずなのでまだ若手の私が転職することが現実的に可能であることも十分分かっていると思われます。以上の状況を踏まえて考えると今,万が一にでも私に辞められたら担当できる人がいなくなり業務がまわらなくなり,ひいては自身の進退にもかかわりうると判断しマイルド化したのではないかと思われます。その人の人間性や普段のビビりの性格を考えると十分考えられることだと思っています。

そしてここが大事ですが,

もし仮にその推論が正しいとすると決して社員のためを思ってマイルドになったわけではなくあくまでも自分の保身が第一です。

パワハラをされるような人は優しい人が多いので(その先輩も優しかった)「話せば分かるはず」と考えてしまいがちですが,多分その発想は危険で,本当にパワハラをやめさせようと思ったら自分にパワハラをすることで相手に不利になるような状況を作ることが重要だと思います。

かつて,そのパワハラ上司からパワハラを全く受けなかった猛者がいました。その人は会社のすごい偉い人と仲が良くてよくサシで飲みに行くような関係でした。恐らく飲み会の場でパワハラ上司の悪口を言われて進退に影響が出ることを危惧したためパワハラを受けなかったのだと推察しています。

具体的にどのような方法が効果的かはその人の状況にっても変わってくるでしょうがもしパワハラで悩んでいる人の参考になったら幸いです。

ちなみにマイルドになったと言ってもあくまで以前と比べてであり,きついことには変わりありません。。。働き方改革は自分でするしかありませんね。

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